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みんなの笑顔プロジェクト|活動報告

キヤノンマーケティングジャパングループは、東日本大震災の被災三県に向けた復興・創生推進活動として、コミュニティづくりを支援する「みんなの笑顔プロジェクト ~Smile for the Future~」を実施しています。

「みんなの笑顔プロジェクト」の活動報告

【2023年5月】「みんなの笑顔プロジェクト」 in 仙台市荒浜地区 開催!

仙台市荒浜地区は東日本大震災で甚大な津波被害を受けた場所ですが、現在仙台市では東日本大震災後、失われたかつての美しい海岸線を含む東部地域の緑地の再生を目指して、「ふるさとの杜再生プロジェクト」に取り組んでいます。「ふるさとの杜再生プロジェクト」と40回目の全国都市緑化仙台フェア「未来の杜2023」に合わせて、「みんなの笑顔プロジェクト」写真教室が開催されることになりました。写真教室は東部沿岸地域の再生状況を実感していただくための機会を提供するために企画されました。参加者は主に家族連れ34名で、写真家のかとうまさゆき先生を講師としてお迎えしました。教室では、まずカメラの使い方について簡単な説明があり、海岸公園センター敷地内でさまざまな花苗の植栽シーンを撮影しました。かとう先生からは、シャッターボタンを押しながらズームレンズを回すテクニックなどが教えられ、花が渦巻状に撮影される写真に参加者は大いに盛り上がりました。その後、海岸堤防に移動し、東部沿岸地域と海の風景を撮影しました。最後には海岸公園センターのレンジャーから、事前に貞山運河に仕掛けられた罠を引き上げ、獲れたカニやエビ、ボラなどを水槽に入れて説明を受けながら撮影することができました。撮影が終了した後、参加者はそれぞれのベストショットをPIXUSでプリントし、かとう先生から講評をいただきました。参加者からは、「キレイな花々や魚、カニなどを一眼レフカメラでたくさん撮影できてとても楽しかった」「東部沿岸地域の自然環境を知る機会が持ててとても良かった」という嬉しい感想をいただきました。また、「ふるさとの杜再生プロジェクト」の事務局である仙台市百年の杜推進課からは、「全国都市緑化仙台フェアに合わせて、東部沿岸エリアの再生状況を子供から大人まで楽しみながら知っていただける機会を支援していただけて本当に良かった」という感謝のお言葉をいただきました。

【2023年5月】「みんなの笑顔プロジェクト」 in 宮城県色麻町 開催!

世界農業遺産は日本国内で選ばれた地域は現在15箇所しかありませんが、東北地方では唯一、宮城県の大崎耕土が認定されています。大崎耕土は1市4町村で構成されており、冷害や洪水に対応するための水管理システムを中心に、生物との共生関係、農文化、食文化、そして特徴的な景観などがポイントとなり、認定を受けました。その中でも、宮城県加美郡色麻町の愛宕山公園は豊かで特徴的な景観があり、毎年初夏にはシャクヤク祭りが開催されます。この祭りのタイミングに合わせて、「みんなの笑顔プロジェクト」を実施することになりました。愛宕山公園は大崎耕土を一望できる小高い場所に位置し、毎年1万株のシャクヤクが公園内に咲き乱れる絶好の撮影スポットです。今回のプロジェクトでは、参加者に楽しみながら撮影してもらい、色麻町や大崎耕土の魅力を再認識してもらうことを目指しました。写真家のかとうまさゆき先生を講師に迎え、まずはカメラの使い方について簡単なレクチャーが行われました。その後、愛宕山公園の高台に移動し、大崎耕土が世界農業遺産に選ばれた理由について、大崎市世界農業遺産未来戦略室からの説明を受けました。奥羽山脈を背景に、田植えが終わったばかりの壮大で豊かな大崎耕土を撮影しました。その後は、愛宕山公園で満開の1万株の赤や白のシャクヤクを被写体にし、背景をぼかす技法やレンズの使い方などを学びながら、自由に撮影を行いました。最後には、参加者が一番気に入った写真をPIXUSでA4プリントし、かとう先生からの講評を受けました。参加者からは、「満開のシャクヤクに夢中でシャッターを切っていたので、時間があっという間に感じました」「参加して本当に良かったです」という喜びの声をいただきました。また、大崎市世界農業遺産未来戦略室からは、「今回、大崎耕土と色麻町の魅力をアピールする機会を提供していただき、本当にありがたいです」と感謝の言葉をいただきました。

【2023年9月】「みんなの笑顔プロジェクト」 in 宮城県松島町 開催!

宮城県松島町にある松島町文化観光交流館「アトレ・るHall」で、「みんなの笑顔プロジェクト」を開催しました。この公共施設は町の芸術文化と観光情報を発信する場所です。家族連れなど30名が参加し、講師にはおなじみの写真家かとうまさゆき先生をお迎えしました。松島町文化観光交流館からは、当館で開催している「アンブレラスカイ」と秋の見ごろの遅咲きひまわり「根廻のひまわり」を松島町の新しい魅力として発信したいとの相談があり、その一環として「みんなの笑顔プロジェクト」写真教室を開催することになりました。また、根廻地区で25年以上続く「長松園まつり」も「みんなの笑顔プロジェクト」開催に合わせて行われ、当日は多くの人が町に集まりました。参加者はかとう先生から簡単なカメラの使い方を学び、松島町文化観光交流館でアンブレラスカイの撮影を行いました。その後、町道根廻磯崎線を利用して根廻地区へバスで移動し、根廻のひまわりの撮影を行いました。かとう先生からは、シャッターボタンを押しながらズームレンズを回すテクニックなどを教わり、ひまわりが渦巻状に撮影される写真に参加者は大いに盛り上がりました。また、長松園まつりの主催者からは参加者に赤飯と豚汁が振舞われました。撮影が終了した後、参加者はそれぞれのベストショットをPIXUSでプリントし、かとう先生からの講評を受けました。参加者からは、「アンブレラや根廻地区のひまわりを一眼レフカメラを使ってきれいに撮影することができた」「地元の私たちでも知らなかった町の魅力を体験できてとても良かった」という喜びの声をいただきました。また、松島町文化観光交流館からは、「松島町の新しい魅力を発信する機会が持ててとても良かった」と感謝の言葉をいただきました。

【2023年11月】「みんなの笑顔プロジェクト」 in 福島市小鳥の森 開催!

福島キヤノンでは、環境保全活動の一環として、2019年の台風19号により土砂が堆積してしまった福島県福島市の「小鳥の森」にある棚田を再生し、全国的に希少なトンボ類や底生生物が生息できる環境を作り出す「棚田生体系再生プロジェクト」を行っています。この「小鳥の森」は今年で開園40周年を迎え、福島市農政部主催で記念事業が実施される運びとなりました。実行委員会からはたくさんの方に小鳥の森を知ってもらいたいとの相談があり、再生された棚田や小鳥の森に集まる野鳥たちの撮影体験を提供するプログラムとして「みんなの笑顔プロジェクト」が実施されることになりました。野鳥の撮影体験では、「EOS-1D X Mark III」と「EF600mm F4L IS III USM」を使用して、巣箱に集まる野鳥たちの撮影を体験していただきました。当日は、キヤノンバードブランチプログラムやクリエイティブパークで紹介されている「鳥のペーパークラフト」のアーティストである志賀克行氏も参加し、野鳥についての話をしていただき、大いに盛り上がりました。棚田の撮影体験では、福島キヤノンのスタッフが棚田の再生状況を説明し、参加者は再生された棚田のフィールドを歩きながら、棚田に集まる野鳥や底生生物などの撮影を体験しました。棚田には、唱歌「手のひらを太陽に」でおなじみの「オケラ」も生息しており、参加者の皆さんは「実際にオケラを見るのは初めてだったので、とても貴重な撮影体験ができました」と喜びの声をいただきました。当日は、記念事業に約300名の市民が参加し、主催者からは「キヤノン製品を活用させていただくことで、たくさんの方に小鳥の森の魅力を発信することができ、素晴らしい40周年記念事業となりました」と感謝の言葉をいただきました。

【2023年11月】「みんなの笑顔プロジェクト」 in 宮城県気仙沼魚市場 開催!

27年連続で生鮮かつお水揚げ量日本一を誇る気仙沼市魚市場で、「みんなの笑顔プロジェクト」を実施しました。このプロジェクトは、気仙沼市魚食健康都市指針協議会が主催し、気仙沼漁業協同組合と地元の調理製菓専門学校が共催する冬の市民向けイベントの一環です。目的は、市民の皆さんに気仙沼市魚市場を広く知ってもらうことです。「魚市場に水揚げされた冬のメカジキを見て、学んで、食べて、さまざまな体験をしながらその場面をカメラで撮影してみませんか?」という広報紙で参加者を募集し、当日は早朝にもかかわらず17名の方々に参加いただきました。写真家のかとうまさゆき先生を講師に迎え、水揚げされたメカジキや寄港中のサンマ漁船、魚市場内施設などを見学し、写真撮影を行いました。参加者は、ミラーレスカメラ「EOS Kiss M2」を貸し出してもらい、撮影を楽しんだ後、それぞれのベストショットをインクジェットプリンター「PIXUS TS8530」でプリントし、かとう先生から講評をいただきました。また、写真教室終了後は地元の調理製菓専門学校長を講師に迎え、メカジキを使った料理教室が行われました。メニューはメカジキのすき焼きとメカジキのお刺身炙り焼きで、参加者は自ら調理し、でき上がった料理を豪華な朝食として楽しみました。参加者からは、「魚市場の見学や一眼レフカメラによる撮影会など貴重な体験をすることができました。その上、市場で並んでいたメカジキの豪華な食事までいただき、幸せな時間を過ごすことができました!」と喜びの声をいただきました。

写真家:かとうまさゆき先生 プロフィール

日本の自然を中心に国内外の風景や動植物などを撮影し続ける。30年ほど前より奥さまの故郷である宮城県気仙沼の自然や港町の情景を撮影していたが、東日本大震災を機に事務所を気仙沼に移転。気仙沼市民となり復興の記録を撮影し続けるとともに、地域を取材し、気仙沼の魅力を各地に発信している。カメラ・レンズ・ストロボ・プリンターなどに関連した仕事で養った技術を活かし、市民活動として写真の持つ魅力を講演し、変貌しつつある街の記録撮影を指導している。また、各地でデジタルカメラの技術指導や撮影会、講演活動やコンテストの審査などを行っている。
公益社団法人日本写真家協会会員