ニュースリリース

2023年3月23日
キヤノン株式会社
福島キヤノン株式会社

国宝5作品の高精細複製品を展示する企画展を福島市と共催
プロジェクションマッピングの活用により作品の世界を楽しめる鑑賞体験を提供

キヤノンおよび福島キヤノンは、2023年4月26日(水)から5月28日(日)まで、「花の写真館」(正式名称:福島市写真美術館)において、文化財の高精細複製品を活用した企画展「高精細複製品×映像体験 国宝が福島にやってくる!?」を福島市と共同で開催します。今回展示する高精細複製品は、キヤノンと特定非営利活動法人 京都文化協会が共同で行う「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の技術を用いて制作した作品です。

企画展のキービジュアル

企画展のキービジュアル

「風神雷神図屏風」高精細複製品

「風神雷神図屏風」高精細複製品

高精細複製品へのプロジェクションマッピング(イメージ)

高精細複製品へのプロジェクションマッピング(イメージ)

企画展の会場となる「花の写真館」は、大正時代に建てられた近代建築の遺構として希少であることから、福島市の有形文化財に指定されています。2011年の東日本大震災により被災し、休館していましたが、再整備工事を経て2021年5月に再開しました。今回の企画展は、福島の復興支援、また、文化財の高精細複製品を通じて日本文化に触れる機会を多くの方々に提供することを目的として開催します。

1. 鑑賞の機会が限られる国宝5作品の高精細複製品を展示

作品保護の観点から鑑賞の機会が限られている、国宝5作品「風神雷神図屏風」、「松林図屏風」、「花下遊楽図屏風」、「洛中洛外図屏風(上杉本)」、「洛中洛外図屏風(舟木本)」の高精細複製品を展示します。これらの高精細複製品は、キヤノンの入力、画像処理、出力に至る先進のデジタル技術と京都伝統工芸の技の融合によって、オリジナルの文化財を限りなく忠実に再現しています。

2. オリジナルの文化財では難しい鑑賞体験を提供

オリジナルの文化財では難しい、ガラスケース無しの展示を実現し、作品を間近で鑑賞することができます。また、「風神雷神図屏風」、「松林図屏風」、「花下遊楽図屏風」の高精細複製品には、作品に描かれた世界を音と映像で楽しめるプロジェクションマッピングを実施し、日本の文化財を身近に感じる鑑賞体験を提供します。

3. 日本の文化に触れるワークショップや作品鑑賞ツアーを開催

日本の文化財において伝統的な装飾として使われてきた金箔を模した「箔」を使って、オリジナルの「風神雷神」のハガキを制作するワークショップを開催します。また、日本美術の専門家による展示作品の鑑賞ツアーや、キヤノンのインクジェットプリンター「PIXUS TS8630」を使用したプリントサービスも実施します。

「高精細複製品×映像体験 国宝が福島にやってくる!?」開催概要など

1. 開催概要

会場 花の写真館(正式名称:福島市写真美術館)
福島市森合町11番36号
会期 2023年4月26日(水)~5月28日(日)
開館時間 9時30分~16時30分
4月28日、5月12日・19日・26日は19時まで
最終入場は閉館時間の30分前まで
入館料 無料
主催 福島市、福島市写真美術館(公益財団法人 福島市振興公社)
共催 キヤノン株式会社、福島キヤノン株式会社
詳細 特設サイト:https://fukushima.canon/ja/news/tsuzuri/tsuzuri.html
花の写真館

花の写真館

2. 展示作品

  • 「風神雷神図屏風」高精細複製品(プロジェクションマッピング実施)

    原本:俵屋宗達 筆、大本山 建仁寺 所蔵
    国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆) 原本:東京国立博物館所蔵
  • 「松林図屏風」高精細複製品(プロジェクションマッピング実施)

    原本:長谷川等伯 筆、東京国立博物館 所蔵
    国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆) 原本:東京国立博物館所蔵
  • 「花下遊楽図屏風」高精細複製品(プロジェクションマッピング実施)

    原本:狩野長信 筆、東京国立博物館 所蔵
    国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆) 原本:東京国立博物館所蔵 オリジナルの作品は、1923年の関東大震災で屛風の一部(画像右側の屛風の中央部分)が消失し、現在は無地の紙を補って屛風に仕立てられています。今回展示する高精細複製品は、完全な姿を唯一伝えるガラス乾板※1の画像をもとに、消失部分を復元しています。
  • 「洛中洛外図屏風(上杉本)」高精細複製品

    原本:狩野永徳 筆、米沢市上杉博物館 所蔵
    国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆) 原本:東京国立博物館所蔵
  • 「洛中洛外図屏風(舟木本)」高精細複製品

    原本:岩佐又兵衛 筆、東京国立博物館 所蔵
    国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆) 原本:東京国立博物館所蔵
  • ※1無色透明の平らなガラス板に写真感光材料を塗布して被写体を写す記録メディア。日本では明治20年代から昭和30年代まで使用されていた。
  • 「風神雷神図屏風」「松林図屛風」「洛中洛外図屏風(上杉本)」の高精細複製品は、キヤノンと特定非営利活動法人 京都文化協会が共同で行う「綴プロジェクト」で制作したものです。「花下遊楽図屛風」「洛中洛外図屏風(舟木本)」の高精細複製品は、キヤノンと国立文化財機構による「高精細複製品を用いた日本の文化財活用のための共同研究」の一環で綴プロジェクトの技術を用いて制作したものです。

3. 会期中に実施するイベント

ワークショップ「箔を使って風神雷神のハガキを作ろう!」

実施日 会期中の土日祝日(4月30日を除く)
開催時間 9時30分~12時、13時~16時
所要時間 約20分
参加費 無料
会場 花の写真館 2階多目的室
ワークショップで使用する道具のイメージ
(金箔を模した「箔」を使用)

ワークショップで使用する道具のイメージ(金箔を模した「箔」を使用)

鑑賞ツアー「展示作品について詳しく聞いてみよう!」(事前申込制)

実施日時 4月30日(日)13時~14時、15時~16時
講師 永吉 秀司氏
公益財団法人 日本美術院 地域連携教育普及プログラム委員/新潟大学 准教授
定員 各回20名
参加費 無料
申込方法 事前申込が必要です。特設サイトもしくはお電話にてお申し込みください。
特設サイト:https://fukushima.canon/ja/news/tsuzuri/tsuzuri.html
電話:024-525-3785(福島市文化振興課)

キヤノンのインクジェットプリンターによるプリントサービス「記念写真をプリントしよう!」

実施日時 会期中の全日、9時30分~16時
参加費 無料
会場 花の写真館 1階受付横

展示作品を背景にした記念写真など、ご自身のスマートフォンで撮影した写真をインクジェットプリンター「PIXUS TS8630」で印刷できます。(お一人1枚まで)

PIXUS TS8630

PIXUS TS8630

YouTube動画

「綴プロジェクト」について

詳細はホームページをご参照ください。
https://global.canon/ja/tsuzuri/index.html

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