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AED社会貢献活動

4.2%という現実

国内には約60万台以上のAEDが設置されているといわれています。
心原性心肺機能停止の傷病者数は年間91,498人おり、このうち一般市民が目撃したケースが28,834人です。
しかし、実際にAEDが使われたのは1,229人。倒れたところを目撃された傷病者数に対してAEDが使われたケースはわずか4.2%にとどまっています。

  • 出典:「令和5年版 救急・救助の現況」(総務省消防庁)

「使い方がわからない」という課題

NHKのアンケート調査によると、いざというときにAEDを使えるかという問いに対して53%の人が「できない」と回答。そのうち半数以上の人が「使い方がわからない」ことを理由に挙げています。

  • NHK「AEDや心肺蘇生に関する世論調査結果」2014年より

居合わせた人の一次救命措置が重要

1ヶ月後生存率

2023年中に一般市民が目撃した心原性心肺機能停止の傷病者数は28,834人で、そのうち心肺蘇生を実施しなかった傷病者の1ヶ月後生存率が6.6%。それに対して一般市民が心肺蘇生を実施した場合の1ヶ月後生存者は12.8%であり、さらに一般市民がAEDを使用し除細動を実施した場合の1ヶ月後生存率は50.3%に上ります。

  • 出典:「令和5年版 救急・救助の現況(総務省消防庁)

私たちの取り組み

2024年1月現在    

全国をカバーするネットワークを生かして社会に貢献します

キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は全国に約160の拠点があり、その拠点が入居する自社、テナント含むすべての建物にAEDが設置されています。一部テナントビルを除きそれぞれ近隣の方にも開放しています。
さらに、全国に合計約400名の社内資格認定インストラクターがおり、全47都道府県でお客さま向けの心肺蘇生講習会を実施できる体制を整えています。
また、キヤノンシステムアンドサポート全社員がAEDを使えるように2019年9月から社員向けに心肺蘇生講習を実施しています。

心肺蘇生受講者数30万人を目指して(キヤノンMJグループ)

2021年8月キヤノンMJグループでは心肺蘇生受講者数延べ20万人を達成致しました。
今後延べ30万人を目指し、マスク着用やアルコール除菌、ソーシャルディスタンスの徹底など、新型コロナ感染予防に十分に配慮しお客さまに安心して受講いただけるよう努めてまいります。
一人でも多くの人をAEDで救える社会を目指して、この取り組みを進めてまいります。

担当者のコメント

キヤノンシステムアンドサポート常務執行役員 山方 直記

これまで私たちは、インストラクターの育成と設置拠点の拡充を通してAEDの普及活動に取り組んでまいりました。先日あるお客さまから「ゴルフ中に男性が倒れた場面に遭遇しましたが、迷うことなく救命処置ができました」とご連絡をいただきました。こうした言葉をいただくたびにこの仕事の社会的な重要性を実感しています。これからも全国をカバーするネットワークを生かし”安心”な地域社会づくりのお役に立てればと存じます。

社内資格認定インストラクター 田村 正和(近畿バリューアドサービス第二課)

2014年に講師となり、これまで約250社、2,300名の方に受講していただきました。ある講習会で受講者の方が終了後に「倒れた人を発見したら絶対助けます」と話していたことが印象に残っています。今後も受講者の方が前向きに取り組んでいける質の高い講習を提供できるよう努力していきたいと思います。

私たちがめざすもの

万が一の備えと日々の健康管理の両面でお客さまと地域社会に貢献します

私たちは、AEDに加え血圧計もご提供しています。AED本体とその使用スキルによる万が一の際の備えと、日頃の血圧管理による生活習慣病予防と日々の健康管理という側面から企業のお客さまや地域社会に貢献してまいります。

関連情報

外部リンク

医師や関係する団体などにより「減らせ突然死プロジェクト」が始動しました。キヤノンマーケティングジャパングループも協賛し、普及活動を支援しています。

AEDが使われる機会を増やし救命率を向上させることをめざして、市民の皆さんの協力のもとAEDの設置情報を正確に共有するためのプラットフォームです。