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オフィス向け複合機におけるランサムウエア「WannaCry」の影響と対応策についてお知らせ

2021年2月24日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

(初回掲載日:2017年10月24日)

ランサムウエア[WannaCry]に関する影響

キヤノン製オフィス向け複合機においては、「WannaCry」に関する脆弱性がないことを確認しております。

ただし、「SMBv1 を無効にする」対策を送信先であるPCやWindowsサーバー側で実施した場合、キヤノン複合機でもSMBv1を使用した送信ができなくなる可能性があります。

  •  SMBv2もしくはSMBv3をサポートしている商品の場合、影響は受けません。

SMBv1の他にSMBv2もしくはSMBv3をサポートしている商品

iR-ADV 8500シリーズ/C7500シリーズ/6500シリーズ/C5500シリーズ/4500シリーズ/C3500シリーズ/C355F/C3300シリーズ /iR C3020F/iR-ADV DX

上記対策を実施した場合、SMBv1を使用した送信ができなくなる可能性がある商品

上記「SMBv1の他にSMBv2もしくはSMBv3をサポートしている商品」以外のキヤノン製オフィス向け複合機

以下の商品はSMBv2もしくはSMBv3をサポートするシステムソフトウエアを2017年にリリース致しました。

iR-ADV C9200シリーズ/8200シリーズ/C7200シリーズ/6200シリーズ/C5200シリーズ/4200シリーズ/C350F/C2200シリーズ/C2218FV/C9000シリーズ/8000シリーズ/C7000シリーズ/6000シリーズ(Refreshed機含む)/C5000シリーズ(Refreshed機含む)/4000シリーズ/C2000シリーズ(Refreshed機含む)

影響が出る機能

  • スキャン送信
  • ボックスデータなどのバックアップ
  • アドバンスドボックスのSMB公開
  • ファクス文書の受信転送

対応策

SMB以外の送信方法(FTP送信、E-mail送信、WebDAV送信)に変更する必要があります。

複合機上で動作するMEAPアプリケーションに対する影響

MEAPアプリケーションにおいても、「WannaCry」に関する脆弱性がないことを確認しております。別途、複合機上で下記のMEAPアプリケーションをご利用いただいている場合のSMBv1を無効にした影響についてご報告致します。

No 名称 SMBv1を無効にした場合の影響 対応方法 SMBv2もしくはSMBv3の対応状況
1 imageWARE Accounting Manager SMB送信で、デバイスからサーバー・PCに、ジョブ履歴や集計結果を自動エクスポートできない FTP送信を利用する(FTPサーバー)、E-mail送信を利用する V3.6.0以降で対応済み
2 MDS MEAP Client 同上 同上 V5.0.2以降で対応済み
3 せいとんファクス for MEAP ADVANCE 受信FAXを、SMBで、デバイスからサーバー・PCに転送できない アドバンスドボックスに転送する V2.2.2以降で対応済み
4 MEAP Connector for SMB デバイスからサーバー・PCに、ファイルをSMB送信できない 「MEAP Connector for FTP」(別売オプション)を利用する V1.2.2以降で対応済み
5 MEAP Connector for SMB Indexing サーバー・PCからインデックス情報を取得できない - V1.2.4以降で対応済み
6 MEAP Connector for DS デバイスからサーバーやPCへ、ファイル送信などのユーザー操作履歴の自動送信ができない ユーザー操作履歴を随時手動でダウンロードする。 対応予定無し
7 Document Navigator Document Navigator デバイスからサーバー・PCに、ファイルをSMB送信できない。サーバー・PCから、インデックス情報を取得できない。 FTP送信を利用する(FTPサーバー) V2.9.0以降で対応済み
8 ScanToOffice Pro デバイスからサーバー・PCに、ファイルをSMB送信できない - V4.40以降で対応済み
9 Workflow Composer デバイスからサーバー・PCに、ファイルをSMB送信できない。 FTP送信を利用する(FTPサーバー) ご利用の複合機の対応状況に準じます

上記影響範囲の対象デバイス

  • 上記1~8の対象は、キヤノン製オフィス向け複合機iR-ADV シリーズ全般
  • 上記9の対象は、iR-ADV 8500シリーズ/C7500シリーズ/6500シリーズ/C5500シリーズ/4500シリーズ/C3500シリーズ/C355F/C3300シリーズを除くキヤノン製オフィス向け複合機

プリントサーバーへの影響について

オフィス向け複合機のうち、プリントサーバーにWindowsOSを搭載しているモデルでは、ランサムウエア「WannaCry」の影響を受ける可能性があります。機種/プリントサーバーごとの影響及び対応方法につきましては、下記をご確認ください。

プリントサーバー 機種名 影響 対応方法 SMBv2もしくはSMBv3の対応状況
ColorPASS-GX500 imageRUNNER ADVANCE C7580/C7570/C7565 有り Microsoft社からのセキュリティパッチを適用する 。 対応済み
imagePASS-N1 無し - 対応済み
imagePASS-P1 imageRUNNER ADVANCE C5560/C5550/C5540/C5535 無し - 対応済み
ColorPASS-GX400 imageRUNNER ADVANCE C9280Pro/C9270Pro/7270/C7260 有り Microsoft社からのセキュリティパッチを適用する。
対応済み
imagePASS-A2 無し - 対応済み
imagePASS-B2 imageRUNNER ADVANCE C5255/C5250/C5240/C5235 無し - 対応済み
ColorPASS-GX300v2.1 imageRUNNER ADVANCE C9075Pro/C9065Pro/7065/C7055 有り Microsoft社からのセキュリティパッチを適用する。
対応済み
ColorPASS-GX300v2.0 有り Microsoft社からのセキュリティパッチを適用する。
対応済み
ColorPASS-GX300v1.0 有り Microsoft社からのセキュリティパッチを適用する。
対応済み
imagePASS-A1 無し - 対応済み
imagePASS-B1 imageRUNNER ADVANCE C5051/C5045/C5035/C5030 無し - 対応済み

SMBv1を無効にした場合の影響について

Microsoft社はセキュリティパッチの適用に加え、SMBv1を無効にすることを推奨しておりますが、クライアントPC もしくはプリントサーバーでSMBv1を無効にした場合、以下の機能に影響が出ます。

  • スキャン送信
  • ボックスデータなどのバックアップ
  • アドバンスドボックスのSMB公開
  • ファクス文書の受信転送
  • HotFolders
  • CommandworkStation
  • Fiery Remote Scan

更新履歴

  • 2017年10月24日:初回掲載
  • 2021年2月24日