歴史・文化資源を活用した“映像空間ソリューション”を提供開始 世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」を体感できる映像空間を構築
2021年2月25日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンは、自治体向けに、歴史・文化資源を活用して地域の魅力を発信する“映像空間ソリューション”の提供を開始します※1。第一弾として、大阪府堺市が2021年3月13日にオープンする「百舌鳥古墳群ビジターセンター」内に、体感型映像空間を構築しました。
近年、日本各地の自治体で、地域の魅力を高めるために歴史・文化資源などを有効活用したいというニーズが高まっています。このような背景のもと、キヤノンは、光学技術、映像技術、画像処理技術などの「先端技術」と、さまざまな分野のクリエイターの「表現力」を組み合わせることで、歴史・文化資源を活用した映像コンテンツの企画、撮影、制作から、映像コンテンツを上映する機材の導入、視聴環境の構築までを行う“映像空間ソリューション”の提供を開始します。キヤノンが長年培ってきたレンズ、カメラ、プロジェクターなどの入力から出力までの幅広い映像関連機器や画像処理などを組み合わせることで、これまでにない体感型映像空間を作り出し、歴史・文化資源を活用した地域の魅力発信を支援します。
第一弾として、大阪府堺市が2021年3月13日にオープンする「百舌鳥古墳群ビジターセンター」内に、体感型映像空間を構築しました。映像空間内では、8K業務用カメラを用いた世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の空撮映像や、高精細に撮影した堺の歴史・文化資源の映像を空間全体で表現し、堺の1,600年間の変遷を時間旅行するかのように体感することができます。
なお、今回の映像コンテンツは、「8K業務用カメラ」、デジタルシネマカメラ「EOS C500 Mark II」(2020年4月発売)やミラーレスカメラ「EOS R5」(2020年7月発売)など、高精細な映像が撮影可能なカメラとレンズを用いて撮影しました。また、臨場感を出すための画像処理を加えた9K相当の映像を、ネイティブ4K※2プロジェクター「4K5020Z」(2018年12月発売)3台を用いて、約14.3m(投影面の長さ)×約3.3m(高さ)の曲面スクリーンにマルチプロジェクション(マルチ投写)するほか、床面にも映像を投写することで没入感の高い映像空間を作り出しています。
さらに、密集を避けた施設運営を支援するため、ネットワークカメラを活用し、映像空間内の混雑状況をリアルタイムにモニタリングすることで、エリア内の密集度をアラートで通知する「密集アラートソリューション」を併せて導入しました。
今後、自治体の公共施設以外にも、駅や空港などの交通施設、商業施設、テーマパーク、企業ショールームなどの多様な施設や業種に向けた“映像空間ソリューション”の提供をめざします。
※1 導入価格はお客さまのシステム構成・システム要件により異なります。詳細はお問い合わせください。
※2 デジタルシネマ規格4K解像度(4,096×2,160画素)。
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