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村上市立三面小学校校舎の思い出プロジェクト 実施事例

2018年8月8、9日及び10月20日に、村上市立三面小学校にて、「校舎の思い出プロジェクト」を実施しました。

村上市立三面小学校の先生方にお話を伺いました

小学校の歴史についてお聞かせください。

平成12年4月に旧茎太小学校と旧三面小学校が統合し、新たな三面小学校として開校しました。

旧茎太小より引き継いだ「わかあゆ三面太鼓」を中心的な活動として現在まで取り組んでいます。(小川校長先生)

「校舎の思い出プロジェクト」を行うことになったきっかけについてお聞かせください。

村上市教育委員会より紹介してもらいました。

閉校記念式典と違い、子どもたち主体の思い出づくりの活動であったことから、閉校に向けての三面小学校の一大イベントとして位置づけ学校、地域、PTAが一体になる活動と考え応募することにしました。(菅原先生)

「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたでしょうか。

カメラの貸出や写真教室の開催などありがたかったです。

またフォトブックや大判ポスターの作製、画材の供与などとても充実したプログラムでした。

当日まで詳細な計画、連絡を何度も行いながら、当校の要望も快く引き受けて頂けました。特に長岡造形大学の協力を得ての計画であったため三者で方向、考えを共有しながら進めていけたので良かったです。

校舎にペイントするという大胆なプロジェクトと児童の興味津々なやる気がマッチした素晴らしい企画です。児童、保護者、地域の方々が注目する一大イベントとなり今でもやってよかったと思えます。(野澤先生)

特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。

11月24日に行われた「閉校記念式典」で来校した卒業生が自分たちもメッセージを残したいと校舎の思い出プロジェクトに協力して、ペイントの場所に思い出を書き記していましたが、自身の在学中にこのプロジェクトに参加したかったなあととても悔しがっていました。

作品制作中も髪の毛や顔にまでも絵の具が付いてしまったりしてましたが、それでもニコニコ楽しそうに活動している児童の姿が印象的でした。(栗木先生)

学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子供たちが描いていくときはどのような反応でしたか。

最初は遠慮気味で恐る恐る廊下や体育館壁面に描いていたよいですが、だんだん思い切りがよくなってきて、大胆に大きな場所にたくさんの絵を描いていました。

すごく楽しそうでした。(五十嵐先生)

子供たちが撮影した写真(or 撮影しているところ)をご覧になって、いかがでしたか。

子ども同士で撮影していることで、大人が撮ったときとは少し違い、自然な笑顔があふれ、素敵な写真が多かったように思います。

子どもの目線で撮った写真でもすごく上手でビックリしました。

みんないい顔してました!(脇川先生)

児童や保護者の皆さん、地域住民の方の反応はいかがでしたか。

児童も保護者、地域の方々も大変よろこんでいました。校舎に絵を描く経験は初めてであり、今まで過ごしてきた学校に感謝の気持ちを込め、親子で一緒に活動できたことは、参加者にとって思い出深い活動になったと思います(小川校長先生)


地域の広報誌に載せるために、取材していた方もいました。また、夏休みの活動では新潟県の民放テレビ3局、地元の新聞社が2社、取材に来るほどの盛況でした。(菅原先生)


保護者は、子どもと一緒に参加できるということもあって、多くの方が参加していたと思います。児童は夢中で塗っていました。完成すると「おぉ~!」と喜ぶ子もいました。(野澤先生)

今後、「校舎の思い出プロジェクト」を多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。

児童もそうですが、それ以上に保護者や地域の方々の学校に対する思いの深さを実感しました。
今後も、児童とともに保護者や地域の方も一緒に取り組める活動としていって欲しいです。(小川校長先生)


子どもたちの思い出に残ったとてもいいプロジェクトだと思いました。閉校する学校では、是非やった方がいいと思います。(栗木先生)


閉校は寂しいですが、思い出のつまった校舎で家の人も地域の人も何かを作り上げていく体験はこれまでの学校での思い出を振り返りつつ、これから先の未来を見つめる活動でもあるのかなと思いました。
子どもたちの心にずっと残るすてきな活動だと思います。(五十嵐先生)

その他、何かありましたら、ご自由にご記入ください。

県北の地であるにもかかわらず、何度も足を運んでいただき、大変ありがたかったです。学校の願いを受けとめ、柔軟に対応していただいたことで、すばらしい思い出づくりとすることができました。貴社の担当して頂いた皆様の対応も大変丁寧で、とてもありがたかったです。(小川校長先生)


大きな企画でありながら、メールや電話の対応が丁寧で何も不安や心配をすることがありませんでした。
反対に、当校の要望を的確に反映していただき、とてもありがたかったです。
素晴らしい企画を提案頂いたこと、そして、ぺんてる、キヤノンMJの皆さんの親身になった対応と、その方々と知り合えたこと・・・。
全てが大きな宝になりました。感謝のみです。(菅原先生)

プロジェクト作品

大判プリント作品

三面小学校での「校舎の思い出プロジェクト」は、地元の長岡造形大学の先生、学生の皆さまにもご協力を頂きました。

岡谷准教授

三面小学校より本プロジェクトへの協力要請を頂き、お手伝いをさせて頂きました。
保護者や地域の方々の協力もあって、予定通り終える事が出来ました。
美術の授業が少なくなり、子どもたちがおもいっきり絵を描く機会が少なくってきたと思います。
今回のような企画は子供たちの創造性を刺激するうえでも大変よい活動ですので、是非継続していって頂きたいと思います。

参加頂いた学生の皆さま

  • 子どもと触れ合う楽しさが大きかったし、思い出づくりの力になれたのが嬉しいです。
  • シルクスクリーンという手法に興味を持って頂き、参加した児童、保護者の皆さんが面白がってくれました。
  • 子どもたちや保護者、先生方の夢中になって取り組んでいる姿をみることが出来て、楽しくなりました。
  • 子どもたち自ら「楽しい」を発見していく様子をみるのは微笑ましかったです。
長岡造形大学の皆さん(前列中央が岡谷准教授)