堆肥センターの臭気対策として次亜塩素酸水式の臭気抑制システムをJA鳥取中央へ納入 ~家畜の排せつ物などの堆肥化を通じた地域の資源循環を支援~
2024年10月25日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)は、鳥取中央農業協同組合(代表理事組合長:上本武、以下JA鳥取中央)が2024年7月より運営を開始した鳥取県琴浦町の新堆肥センターの臭気対策として、次亜塩素酸水式の臭気抑制システムを納入しました。堆肥化の過程で発生する臭気の脱臭を通じて資源循環の実現を支援します。
JA鳥取中央が新たな堆肥センターを建設した背景と臭気に対する課題
農作物の生育などに使われる肥料は食料の安定生産に不可欠である一方、その原料は海外からの輸入に大きく頼っており、近年では価格が高止まり傾向にあります。JA鳥取中央は、家畜の排せつ物などを肥料にすることで地域における資源循環を実現し、持続可能な農業生産基盤を整備するため、鳥取県琴浦町に「堆肥センター」を新たに建設しました。
同センターでは、年間約7,300トンの家畜排せつ物を堆肥化し、約3,300トンの堆肥を製造しますが、堆肥化の工程で強い臭気が発生するため、近隣住民に悪影響が及ばないよう脱臭設備を設置する必要があります。しかし、臭気の原因となる物質はアンモニアや硫黄化合物、低級脂肪酸などさまざまあるため、それに適した薬剤を用いる必要があることから設備の維持コストや管理の煩雑さが課題となっています。
新堆肥センターに導入した次亜塩素酸水式の臭気抑制システム
このたび「堆肥センター」の臭気対策として、三友機器株式会社(代表取締役社長:平木一男)を通じて導入されたキヤノンMJの次亜塩素酸水式の臭気抑制システムは、同センターからの臭気に対し二流体ノズル※を使用して次亜塩素酸水を噴霧し脱臭するシステムです。
次亜塩素酸水は薬剤など他の脱臭方法に比較して、幅広い臭気物質に対応が可能です。さらに二流体ノズルにより次亜塩素酸水と空気を混ぜて粒径をおよそ10ミクロンの細かい霧状にし、次亜塩素酸水と臭気との接触時間を長くすることで、脱臭効率の向上を実現しています。また、霧状にすることで噴霧装置下部の水ぬれをおさえることが可能なため、堆肥発酵の阻害要因となる温度の低下を防ぎます。
キヤノンMJは、今後も堆肥化施設などへの次亜塩素酸水式脱臭装置の展開を通じて、これまで廃棄されていた家畜の排せつ物など未利用資源の有効活用と資源循環を実現し、持続可能な農業生産基盤の強化を支援していきます。
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空気と水など(今回は次亜塩素酸水)2つの流体を噴射するノズル。二流体ノズルは空気を混合しているため、勢いよく噴射できる事と、粒子径を細かくすることが出来る特長をもっている。
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