模倣品・非正規品ソリューションの提供を通じて、
商品の信頼性向上と消費者の安心・安全に貢献
近年、サプライチェーンのグローバル化やEC(電子商取引)の普及による物流ネットワークの複雑化、フリマアプリの普及などによるCtoC市場の拡大などを背景に、「模倣品」によるさまざまな被害が拡大しており、OECDの推計では、2016年時点で世界の模倣品被害額は5,090億米ドルにも上っています。
模倣品の流通は、正規品の市場価値の低下や長期的なブランドの棄損だけでなく、事故や人命に関わるトラブルを招く危険性もあり、企業と消費者の双方に重大な被害・損害を及ぼす深刻な問題となっています。
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は、スマートフォンを利用して誰もが簡単に、スピーディーに、そして正確に正規品判定を行えるクラウドサービス「C2V Connected(シーツーヴィ・コネクティッド)」の提供を通じて、商品の信頼性向上と消費者の安心・安全に貢献しています。
C2V Connectedでは、消費者は商品に貼付または同梱されたタグをスマートフォンで読み取るだけで、正規品かどうかの判定結果を確認することができます。さらに判定結果情報を活用し、模倣品が流通しているエリアの把握や流通経路を特定し、効果的な対策につなげたり、不正流通監視など、横流し対策へ利用したりすることも期待できます。また、判定画面に、生産地や製造工場、出荷日時、消費期限、成分表示などのお客さまの知りたい情報やトレーサビリティ関連情報を表示することで、信頼性とお客さまとのコミュニケーション向上を後押しします。
C2V Connectedのコア技術は、2013年にキヤノン中国におけるキヤノン製カメラの正規品判定に利用されたのを皮切りに、現在では、ほとんどのキヤノン中国の商品に使用されています。商品が正規品であることを、消費者が簡単に、そして確実に判断する手段を提供することで、安心・安全な商品の購入と、不正流通の抑制に貢献しています。
キヤノンITSは今後も、当社グループのIT技術を活用して消費者を守るとともに、模倣品リスクに向き合う企業を支援し、安心・安全な社会の構築に貢献していきます。
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