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ワクワクする未来を共につくろう

キヤノンマーケティングジャパン
代表取締役社長 足立正親氏

  • キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループが掲げたパーパス(社会的存在意義)は「想いと技術をつなぎ、想像を超える未来を切り拓く」だ。キヤノンMJグループを象徴する表現として、マーケティングの力で世の中の課題解決をしていく「未来マーケティング企業」を宣言した。社員と対談した足立正親社長は企業メッセージとして打ち出した「ワクワクする未来を共につくろう」と呼びかけた。
  • ※著作・制作日本経済新聞社(2024年日経電子版広告特集)。
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社会課題を解決し続ける「未来マーケティング企業」へ

  • 足立 1月に策定したグループパーパスには従来のやり方にとらわれず、自らを磨き続け、不可能と思われることにも挑戦し、新たな価値を創造し、ステークホルダー(利害関係者)の方々や、場合によってはお客さまと共創していくことで、希望や喜びあふれる「超ワクワクする未来」を実現したいという思いを込めました。同時に広範な社会課題を解決し続ける「未来マーケティング企業」を宣言しました。そして、9月からは「超ワクワクする未来を実現する会社」というキャッチコピーを掲げて企業広告を展開しています。

    キヤノンMJは大手企業から個人まで幅広い顧客基盤があります。カメラ・プリンター・複合機などハードウエアのイメージが強いのですが、現在はお客さまの規模ごとに異なるニーズに対応する価値を提供するサービス型の事業モデルへの変革を進めています。

    データセンターやシステム化できない領域で業務を支援するビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)はその一例です。キヤノンの既存製品事業であるカメラなどと組み合わせて解決できる領域を広げることも重要です。

    現場を担当する皆さんはどのような思いで取り組んでいますか。
  • 「お客さまの規模ごとに異なるニーズに対応し、価値を提供するサービス型の事業モデルへの変革を進めています」(足立社長)
    臼井 私の今の所属は1月に発足した新規事業の創出に取り組む専門組織「R&B(Research & Business Development)推進センター」です。スタートアップとの協業を進める100億円規模のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)も同時期に立ち上げ、従来のキヤノンMJの領域だけでなく多様な社会課題解決につながる事業創出に取り組んでいます。

    私が現在取り組んでいるのはホテルなどに向けたトコジラミの被害を予防するサービスです。このサービスは、CVCが出資したフィンランドのスタートアップによる捕獲デバイスとソフトを組み合わせたものであり、日本国内のホテル業のお客さまに提案を行っています。ただトコジラミという特定のアプローチだけでなく、人手不足が深刻なホテルなど観光業の課題解決に広く寄与する事業の拡大が目標です。また、ファンド活動だけではない、もう一つの社会課題解決の手段として、産学官連携の取り組みも強化しています。別の企業や大学と新しい一般社団法人「WE AT」を立ち上げました。そこでは文化の違う大学の先生や大企業でバリバリやっている方とのコミュニケーションはすごく大変なのですが、刺激が受けられワクワクする出来事がたくさんあります。
  • 「お客さまの規模ごとに異なるニーズに対応し、価値を提供するサービス型の事業モデルへの変革を進めています」(足立社長)
  • 足立 今後想定される社会課題の解決に向けて新たな事業創出が必要です。事業領域を拡大していく中で、これからも継続的に成長するために、より多くの多様な仲間を迎え入れていきます。R&B推進センターにはその役割を担ってほしい。最先端の技術のインプットやビジネスモデル構築などのリサーチ機能と新しい価値を創造する機能の2つを有する専門組織として活躍してもらいたいですね。臼井さんが話してくれたように、例えば、単にトコジラミのソリューションを仕入れて売るだけじゃなく、そこを起点にお客さまの安心・安全や楽しさの追求など顧客体験価値(CX)にどうつなげるか、それが大切です。
  • 「従来のキヤノンMJの領域だけでなく多様な社会課題解決につながる試みをしています」(臼井さん)
    臼井 そうですね、まさにおっしゃっていただいた通りです。そのソリューションにどういうニーズがあって、どういう困り事があるのかを知り、そこで私たちが追加できる価値をどのようにつくっていくのかということこそがミッションだと思っています。
  • 荒川 私は国内大手生命保険会社のITビジネスの企画立案・システム導入支援を担当しています。入社する決め手になったのは会社の方針と自分の軸である、コト売り型営業が合っていたことです。定義としてお客さまにそのまま商品を提案するような営業がモノ売り型営業とすると、コト売り型営業はこのサービス・機能をそのまま提案するのではなく、お客さまの声に対してどういう目的や意図、課題があるのかといった仮説を立て、解決手段はないかを考えて提案するスタイルです。

    私の職種はまさにコト売り型の営業スタイルが実現できるため、魅力を感じています。
  • 「従来のキヤノンMJの領域だけでなく多様な社会課題解決につながる試みをしています」(臼井さん)
  • 「お客さまを含めてチームで一丸となって、新しい領域に挑戦するときは、ワクワクします」(荒川さん)
    荒川 例えば、生命保険会社様では新規のお客さまの募集や新しい契約から既存のお客さまへの保全・保険金支払いといった業務に紐づき、その裏側では多岐にわたる事務が発生します。これらの事務を、当社が得意とするスキャナーやカメラなどのデバイスを活用することで、負担を軽減するだけではなく、さらに事務職員様のリモート対応も可能にするなど、生保様の抜本的な業務改革に今現在も取り組んでいます。

    仕事のなかで一番ワクワクする瞬間は、お客さまを含めてチームで一丸となって、新しい領域に挑戦するときです。とある生保様からいただいたコールセンターシステムの提案は、キヤノンMJ単体ではなかなか提案できないような難しい領域でした。そこで、業務資本提携をしている他社様の協力を仰ぎ、ノウハウを吸収したり、お客さまにしっかりとヒアリング・提案したりすることで、最終候補には残ることができました。最終的には失注の結果となりましたが、この提案を通じて知見がたまったことで、次はスムーズに体制を確立することができました。
  • 足立 とっても大切なことだよね。受注することがすべてじゃないです。勝負は時の運なので、負けるケースもあるけれど、そこで得たことが絶対に次につながる。というか、次につなげなくちゃいけないので、次の受注を期待しています。
  • 「お客さまを含めてチームで一丸となって、新しい領域に挑戦するときは、ワクワクします」(荒川さん)
  • 大津 キヤノンMJは、核となるキヤノン製品に加えて、ITベンダーとしてお客さまの課題に合わせて幅広い製品・ソリューション・サービスからご提案できるところに魅力を感じました。加えて、このような会社の中で積み重ねる仕事のキャリアが、成長につながると感じたことは、入社の動機にもなりました。

    私は現在、中堅・準大手企業の営業を担当しています。提案事例の一つが、中堅卸売業者の受注業務の改善提案です。得意先の都合でファクスによる受注業務を廃止することができず、注文書を紙で出力して運用しており、注文変更の対応遅れや書類の紛失などで業務に負担がありました。これをどうにかしてほしいという漠然とした依頼だったのですが、私は単にシステムを導入し処理を電子化するという提案ではなく、業務全体のフローを見直しました。

    その結果、注文業務の完全電子化と、検索性が優れたクラウドにドキュメントを保管する業務フローに切り替えて生産性向上を実現。煩雑さが解消し、省人化に貢献することできました。そして、電子帳簿保存法にも対応できました。

    このようにお客さまの課題感に合った形で提案を検討できることはワクワクします。さらに、そうした提案の結果、自分の営業姿勢だったり、お客さまに合わせた提案内容だったりを評価いただけて、新規のお客さまや長年お付き合いがなくなっていた企業との取引開始につながったときは、とても楽しいです。
  • 「この会社で積み重ねる仕事のキャリアが、成長につながると感じたことは、入社の動機にもなりました」(大津さん)
    足立 新規開拓が営業の醍醐味だから、楽しいし、とてもワクワクするよね。でも、それを受け継いでいく大変さもあって、そこも実はワクワクするんですよ。前任が気づいていなかった領域を新たに開拓していく、これも新規開拓と同じようなもので、そういうビジネスも経験しておくと、違う楽しさが出てくる。ぜひ、頭の片隅に入れておいてください。
  • 「この会社で積み重ねる仕事のキャリアが、成長につながると感じたことは、入社の動機にもなりました」(大津さん)

選ばれ続けるため、人材教育に積極投資

  • 足立 キヤノンMJは、人材戦略の一つとして「人材の高度化」を掲げています。社会課題が複雑化・多様化していく中で、当社が選ばれ続けるためには、自分の価値を上げる必要があります。期待される、愛される、魅力のある人になろうよと社内でよく言っています。それには、仕事を愉しむ。「楽」じゃなくて、愉快の「愉」の方です。心から愉しんでいく。また、強みを持つことも必要です。それは得意領域であったり、技術であったり、様々な知見やノウハウも含めた、何かしらの強みを持っているということが非常に大きなことだと思います。

    「想いと技術をつなぎ、想像を超える未来を切り拓く」を軸に、「超ワクワクする未来を実現する会社」として、笑顔あふれる生活を、そして心から安心して暮らせる社会を、様々なステークホルダーの皆さんやお客さまと共創していきたいと考えます。皆さんの10年後の目標を聞かせてください。

新しいことにチャレンジし、ワクワクする未来を一緒に実現していこう

  • 臼井 日々変化する社会や環境に対応することが求められているので、小さくてもよいので改善と変革を続けていきたいと思っています。また、新規事業では失敗する可能性もあるけれど、失敗を恐れずに挑戦し、もし失敗してもそこから学ぶ姿勢を持ち、個人としても組織としても底上げを図っていきたいです。
  • 荒川 今の仕事は関わるソリューションも多岐にわたっており、業界やそれぞれのお客さまのことをすべて理解しているわけではないので、業務のノウハウやITのスキルをどんどん蓄積して、私を選んでもらえるようになりたい。また、積極的に新しい取り組みにチャレンジして、たとえ失敗してもそれを生かして次の戦略を立てていける人になりたいです。
  • 大津 営業先の社長や役員クラスから直接相談を持ちかけられるような信頼される人材になり、さらにその数を増やしたいと思います。お客さまの課題解決やパートナーと認められるようなビジネスパーソンに成長したいです。そして、中長期的には管理職になりたいなと思っています。私自身がこれから身に付けるノウハウやナレッジ、経験、そして先輩たちがつくってきてくれた素晴らしい環境を次の世代につないでいきたいです。キヤノンMJの営業は他の会社と比べると違うよねと言われるような営業メンバーづくりや組織づくりをすることで、さらにワクワクすることができるかなと思っています。
  • 足立 皆さんの思い描く未来を実現するために大切にしてほしいのは、グループDNAである「進取の気性」です。新たな事業を推進していくには最も必要な要素です。失敗を恐れずにとことん挑戦してほしい。安全運転で失敗しない人生はもったいないです。

    横道に入って、道を探して、新たな道をつくってください。そうすることで仕事が面白くなります。ただし、ちゃんと先を読むこと。失敗して転ぶことがあっても、大きなけがを負わなくて済みます。

    未来を切り拓いていくのは、皆さんのような若い世代の力です。急速に変化する市場や技術革新の波の中で、より柔軟性・創造力が求められます。若者は新しい視点やアイデアを積極的に発信し、自らが変革の一端を担う覚悟で挑戦してほしい。技術だけでなく、人としての成長が不可欠です。感度・感性を磨き、仲間と共に協力し合いながら社会に貢献する意識を持ち続けてほしいです。

    キヤノンMJは、皆さんが自分の力を存分に発揮し、成長できる環境を整えています。新しいことに果敢に取り組み、ワクワクする未来を一緒に実現していきましょう。