障がい者採用情報 インタビューキヤノンマーケティングジャパン株式会社
共生の理念が根付く社員にとって挑戦しやすい職場環境
誰もが働きやすい環境
大阪支店の近畿ビジネスソリューション本部に勤務し、仕事と趣味を両立できる現在の職場に大変満足しているという古田さん。就職活動では、さまざまな会社にエントリーしましたが、条件的に難しい会社も多かったそうです。それは、車椅子での社内移動が絶対条件としてあったからでした。
「学生の頃は人命を救う仕事、つまり、医師をめざしていたこともありましたが、幼い頃から水泳が得意で特技を活かせないかと一念発起。大学1年の時にライフセービングのボランティアに参加したんです。」
以来ライフセービングに情熱をそそぎ、自宅近くの海岸で事故を未然に防ぐ活動を続けていましたが、大学3年の休暇中に訪れた川で、脊椎を損傷してしまうほどの大事故にあってしまいました。
「3~4年間はリハビリが必要と診断されました。しかし、早く社会復帰がしたいと思う気持ちが強く、1年半で退院できたのですが、そこから車椅子での生活となったんです。」
持ち前の負けん気で早期退院を果たした古田さんの前向きな挑戦はまだ続きます。
「事故にあったことを悔やんでも始まらない。それより、今の自分に何ができるか、できないことは何か、どう社会に貢献できるかをまず考えたんです。」
そこから始まった就職活動。自動車通勤、社内バリアフリー、車椅子も使用可能なトイレなど、採用する側の企業に要求される環境は厳しい条件がそろいました。そんな中、前向きな姿勢で応対してくれたのが、キヤノンマーケティングジャパンでした。
「キヤノングループは理念に“共生”を掲げ、誰もが働きやすい職場環境を追求していたんです。今の私が理想とする会社に巡り会えたと直感しました。」
入社してからも、夏季の休日はライフセービングの活動を続け、後輩の指導やけが人の治療、迷子の案内など、車椅子での活動だからといって自分に甘くならずに、積極的に挑戦しようという意欲的な姿勢は変わることがありません。
「ONとOFFの切り替えがきっちり出来る会社。それも“共生”という理念が根本にあるからこそですし、私たち社員の労働意欲にもつながっているんだと実感しています。」
マーケティングのプロをめざす
現在、古田さんは営業部門に配属され、お客さまに対し新製品やキャンペーンなどの情報を提供することが主な仕事。電話やファクス、メールを使い、お客さまとの信頼関係を築いていく重要なポジション。仕事に当たり古田さんがモットーとしていることは、お客さまを知ること。どんな機器を使用しているか、取引のある販売店はどこかなど、入念に下調べをしてからのアプローチを心がけています。
「お客さまのことをある程度知っておくと、話題も広がりやすいものです。最近では仕事にも慣れ、自分なりのセールストークを徐々に確立しつつありますよ。」
近畿リレーション販売課は7月に設立されたばかりの新しい課。古田さんの提案が認められればすぐに採用されていく柔軟な体制があり、いわば挑戦する姿勢がどんどん実現していく環境が整っています。前向きにチャレンジする古田さんにとってはこれも好条件。
「今の職場で経験を積んで、将来はマーケティングのプロになりたいと考えています。お客さまから“会社宛”に電話がかかってくるのではなく、“古田”と指名されるようになるまで自分を高めていきたいですね。」
チャレンジ精神を尊重してくれる社風と働きやすい環境の中で、古田さんの挑戦が何処まで上り詰めていくか、周囲の期待もますます大きくなるばかりです。
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所属部署、仕事内容などは取材当時のものです。