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若者の「ネットショッピング・リアルショッピングの使い分け観」とは?report7

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「若者のネットショッピング・リアルショッピングの使い分け観」とは? 「若者のネットショッピング・リアルショッピングの使い分け観」とは?

年々市場が拡大されつつあるオンラインショッピング。
時間や場所を問わず商品やサービスの購入ができ、とても便利な一方で、
リアルショッピングにおいても、オンラインにはないリアルだからこその良さや特徴があります。
今回は、“デジタルネイティブ”や“ソーシャルネイティブ”と呼ばれる現代の若者が
どのような使い分けをしているのか、その根底にはどんな価値観があるのか。
若者の「ネットショッピング・リアルショッピングの使い分け観」についてレポートします。

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参加者には事前課題に取り組んでもらいました。普段の生活を振り返りながら、自身の意識や経験について具体的なエピソードを紹介してもらい、その過程で気づいた若者の価値観についてディスカッションしました! 参加者には事前課題に取り組んでもらいました。普段の生活を振り返りながら、自身の意識や経験について具体的なエピソードを紹介してもらい、その過程で気づいた若者の価値観についてディスカッションしました!
事前課題事前課題

①リアルショッピングに関して、ご自身が実際に実店舗で購入したことのある商品はどのようなものがありますか?普段の生活を振り返りながらご自身の意識や経験を教えてください。 ②ネットショッピングに関して、ご自身が実際にオンラインショップで購入したことのある商品はどのようなものがありますか?普段の生活を振り返りながらご自身の意識や経験を教えてください。 ③今までご自身がネットショッピングをした中で“店頭に行かず、ネットの情報だけで”購入に至った時のエピソードを具体的に教えてください。なぜ店舗に行かずに購入に踏み切れたのか、どんな情報があればインターネットだけで購入意思決定ができるのか等、どんな些細なことでも構いません。 ④あなたが興味深いと感じる“若者ならではのネットショッピング・リアルショッピングの使い分けに対する価値観や行動”を教えてください。時代や世代の特徴を意識しながら、自分なりに分析してください。

時間や場所を問わず、欲しいものを気軽に購入することができ便利だと感じる人は
どの世代にもいると思いますが、利用するかしないか、利用者が多いかどうかは、
世代の特徴がありそうだと感じています。
私たちは3つの観点から、現代の若者は他の世代と比べて、
ネットショッピング利用者の割合が大きいのでは…?と予想しました。

●“デジタルネイティブ”や“ソーシャルネイティブ”と呼ばれる世代でインターネットに対する抵抗が少ない●“コストパフォーマンス”や“タイムパフォーマンス”などの合理性を重視している人が多い●SNSで情報収集する人が多いので、購入もインターネット上で完結しているのでは
●“デジタルネイティブ”や“ソーシャルネイティブ”と呼ばれる世代でインターネットに対する抵抗が少ない●“コストパフォーマンス”や“タイムパフォーマンス”などの合理性を重視している人が多い●SNSで情報収集する人が多いので、購入もインターネット上で完結しているのでは

みなさんの中にも、私たちと同じような印象をお持ちの方がいるのではないでしょうか?
このような仮説の下、今回は都市部在住15名の若者とディスカッションしました!
実態はどうだったのか、参加者それぞれの具体的なエピソードを紹介しながら
検証します。

ネットショッピングでのエピソード

効率よく買い物したい

日用品や購入経験があるもの、どこで買っても品質が変わらないチケット等は、“買いに行く楽しみ<手間削減・利便性”だと感じているので、空き時間にサクッとネットショッピングで済ませたい。時間や場所問わず購入できる、ネットショッピングならではの良さを活用したい。

“商品紹介系のアカウントを見る=接客を受ける”感覚?!

同じ広さの部屋に住む人がSNSでルームツアーを投稿していて、そこでおすすめされていたシューズラックを購入。文章だけで書かれた商品ページより、動画の中で手に取って説明をしてくれるので分かりやすいし欲しくなった。実際に届いた商品も想像していたものと同じで、とても満足のいく買い物になった。

推しに還元できたらそれでいい

あるキャラクターが大好きで推し活をしているけど、グッズを購入する理由は推しを応援したい、推しのために買いたいという気持ちによるもの。グッズ自体の品質はあまり重要視していないので、実物を手に取りながらどんな商品か、品質はどうかチェックする必要がなく、公式のオンラインショップで購入している。

失敗しても前を向ける価格かどうか

ネットショッピングに抵抗を持つ両親の影響に加えて自分自身も失敗した経験があるため、欲しいと思った商品の価格が“万が一失敗しても前を向ける価格”であれば購入することにしている。純粋にその価格が安いかどうかではなく、自分にとってどんな価格であるかが、ネット購入において一つの判断材料になっている。

リアルショッピングでのエピソード

好きな店員さんに会いたい

お店や商品も好きだけど、わざわざ定期的に来店するのは店員さんに会いたいから。そのお店の店員さんと話をしているだけで楽しくて、商品のことや旬な情報のゲットは副産物。一方で、薦めてくれた商品を買わないときはリアルだと断りにくいと感じることもあるけれど、それ以上に店員さんと会話がしたいからあえて試着をするようにしている。

“オーダーメイドの回答

実店舗の良さは、気軽に店員さんと一問一答できること。インターネットの情報は膨大すぎて一から集めるのは大変だし、自分にとって必要な情報がピックアップされた“オーダーメイドの回答”を気軽に得られることはうれしい。趣味でコーヒーミルを買いに行ったときは、基礎知識も無く、インターネットで情報収集するにも何から調べて良いか分からなかったので、とても助かった。

お店を応援する気持ち

学生時代から通うCDショップを未だに訪れているのは、そのお店が好きだから。自分にとっての“推し”が、そのお店そのものなのかもしれない。もちろんスマホからも音楽を聞くけれど、好きなお店はずっと続いてほしいから、わざわざ足を運んででも売上に繋げたい。

楽しみは“買うこと”だけではない

もちろん商品が欲しくて来店するけど、ワクワクするのは購入する瞬間だけではない。お店に向かうまでの道中や、思いがけない新しい出会い、五感で感じられる季節感や流行、ショップバッグを持ち歩く優越感など、リアルショッピングにおける一連の流れで得られる体験に価値を感じている。

見えてきたこと

意外と世代差はない?!

意外と世代差はない?!

“デジタルネイティブ”や“ソーシャルネイティブ”と呼ばれる世代のためインターネットに対する抵抗が少なく、購入もインターネット上で完結している人が多いのでは?と予想していたものの、ネット派orリアル派は人それぞれという結果に。本人は“デジタルネイティブ”や“ソーシャルネイティブ”と呼ばれる世代でも、両親の影響や自身の失敗によりネットショッピングに抵抗を持つ人もいて、“現代の若者=ネットショッピングへの抵抗が少ない”とは一概には言えませんでした。またリアルだからこその良さや楽しさを見出し、リアルショッピングを楽しむ若者も多くいました。使い分け方という点では、意外と世代差はないのかもしれません。

使い分けは自分の気持ちから

使い分けは自分の気持ちから

ネットショッピングもリアルショッピングも単なる選択肢の一つであり、購買行動の中で自分が何を得たいかで使い分けをしていました。効率や利便性、様々な出会い、得られる体験など、求めるものは人それぞれ。例えば、自分の“推し”のためにはどこで購入すれば、より推しのためになるか、応援できるかという観点で使い分けをしている人も。ネットショッピングならではの良さ、リアルショッピングならではの良さ、それぞれを自分たちなりに判別し、自分の気持ちに合わせて上手に活用していました。

求める出会いの違い

求める出会いの違い

ネットショッピングをしていて気づいたら最初に探していたものとは別の商品にいきつき購入しちゃった…なんてことはあるあるかもしれませんが、それは自分へのレコメンドに紐づく出会い。その出会いを嬉しいと思う人がいる一方で、全く新しい出会いを求めている人も。ネットショッピングには自分の好きに寄り添ってくれる心地の良いレコメンドの出会いを、リアルショッピングには全く新しい偶然の出会い=セレンディピティを、それぞれ求めていました。

現代の若者の特徴として、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスなどの合理性を重視する一方、体験価値や偶然の出会いも求めていることが分かりました。当初はネットショッピング派に偏る予想をしていたものの、リアルショッピングの良さや楽しさを自分たちなりに見出していました。“合理性”と“体験価値”。この一見矛盾して見える欲求を両立できるのは、現代の若者にとってインターネット環境は当たり前のものであり、ネットショッピングが特別なものではないことが一因ではないでしょうか。矛盾して見える欲求が両立していることこそが、現代の若者らしさなのかもしれません。情報に溢れる時代に育ち、常にSNSと接している現代の若者が“セレンディピティ”つまり偶然の出会いを、リアルショッピングに求めていた姿が印象的でした。
第7回 ワークショップ
開催日
2021年8月18日
テーマ
若者の「ネットショッピング・リアルショッピングの使い分け観」とは?
課題
①リアルショッピングに関して、ご自身が実際に実店舗で購入したことのある商品はどのようなものがありますか?普段の生活を振り返りながらご自身の意識や経験を教えてください。
②ネットショッピングに関して、ご自身が実際にオンラインショップで購入したことのある商品はどのようなものがありますか?普段の生活を振り返りながらご自身の意識や経験を教えてください。
③今までご自身がネットショッピングをした中で“店頭に行かず、ネットの情報だけで”購入に至った時のエピソードを具体的に教えてください。なぜ店舗に行かずに購入に踏み切れたのか、どんな情報があればインターネットだけで購入意思決定ができるのか等、どんな些細なことでも構いません。
④あなたが興味深いと感じる“若者ならではのネットショッピング・リアルショッピングの使い分けに対する価値観や行動”を教えてください。時代や世代の特徴を意識しながら、自分なりに分析してください。
形式
個別発表とグループディスカッション
開催場所
オンライン形式
調査対象
20~30代社会人15名(男性6名/女性9名)

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