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若者のリアルなエシカル消費とは? 若者のリアルなエシカル消費とは?

「現代の若者は、特に社会的課題に対する意識が高い」と聞いたことのある方も
いるのではないでしょうか。 インターネット上では若者とエシカル消費に関する
調査やデータが多く提供されていますが、
中には意識の高い人が多いと結論付けているものもあります。
また若者が社会的課題の解決をミッションに掲げ起業し
精力的に活動している事例があることも、
そうした印象を受ける要因かもしれません。
今回は“若者のリアルなエシカル消費”についてレポートします。
一般的なイメージと同様、多くの若者は社会的課題に対する意識が高いのか、
若い世代に共通する感覚や同じ若者の中でも異なる価値観は何か。現役大学生とともに深堀します。

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参加者には事前課題に取り組んでもらいました。普段の生活を振り返りながら、自身の意識や経験について具体的なエピソードを紹介してもらい、その過程で気づいた若者の価値観についてディスカッションしました! 参加者には事前課題に取り組んでもらいました。普段の生活を振り返りながら、自身の意識や経験について具体的なエピソードを紹介してもらい、その過程で気づいた若者の価値観についてディスカッションしました!
事前課題事前課題

①エシカル消費に関して、あなたが過去購入したアイテムや現在購入を検討しているアイテムを教えてください。 ②あなたのエシカル消費を振り返り、気づいたことを自由に書き出してください。 ③エシカル消費に関して、身の回りの若者にインタビューをお願いします。過去に購入したもの、現在検討中のものを教えてください。 ④身近なある若者のエシカル消費を振り返り、気づいたことを自由に書き出してください。 ⑤現代の若者にエシカル消費が根付いている背景や理由を、自分なりに分析してみてください。

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標や昨今の新型コロナウイルス感染症による影響も相まって、
社会的課題に関心を寄せる人が増えています。世間の関心が高まったことに伴い、
企業活動においてもこれまで以上に社会的課題への配慮が求められています。
取り組む企業が増えたことで数年前までは耳馴染みのなかったSDGsやサステナブルといった言葉も、
現在では日常生活の様々なシーンで目にするようになったのではないでしょうか。
企業だけではなく、私たち消費者においても各自で社会的課題の解決を考慮したり、
そうした取り組みを行う事業者を応援しながら消費行動をとることで、地球の未来に貢献することができます。
このような消費活動は“エシカル消費”と呼ばれており、国連が掲げる持続可能な開発目標12番目のゴール
「つくる責任 つかう責任」に関連するものとして近年注目されています。
近い将来に消費の中心となる若者は“エシカル消費”をどのように捉えているのでしょうか。
今回現役大学生と議論を進めていくと、エシカル消費における現代の若者らしさが見えてきました・・・!

きっかけや取り組むレベルは様々。
でも、満足度が高まる。

たまたまエシカル消費 応援消費
 自己肯定

好きなブランドのものや悩んで買った少し高価なものが“たまたま”エシカル消費だったときは嬉しくなったし、その商品やブランドをより好きになった。

普通の消費と違い「誰かのためになる」という人助け的な気持ちや応援する気持ちが満たされるから、その消費に対して満足度が高まる。

ラベルレス飲料を購入するようになったきっかけは分別しなくて済むから。売店で賞味期限の近い割引商品を買うのも節約のため。きっかけや理由はかっこよくなくても、エシカル消費になるというだけで自分の行動が肯定される感じがする。

オーガニックであるということよりもナチュラルな雰囲気や自然体なイメージが自分らしいと感じてオーガニック化粧品を購入した。結果的にエシカル消費につながって嬉しかった。

いいと思うからする、
当たり前のこと。

合理的 多様性の浸透

学校教育も受けてきて入試でもトレンドのテーマだった。“エシカル消費=いいこと”は私たちの共通認識になっている。ただの知識というだけではなく、自分の生活にも関わるものとして一つの大きな課題を自分ごと化して捉えることも学んだ。

環境問題が深刻化する中で、その大きな問題に対して身近に簡単に取り組めるような社会になった。だからその中で自分にできることをしている。

大げさなことではなくやった方がいいよねということ。いいことは取り組んで当たり前だし、むしろ“自分だけではなく誰かのためになる”という視点を持つことはかっこいい。

意識や取り組むレベルは個人差があって当たり前。意識高く取り組んでいる人に対する揶揄も、あまり取り組んでいない人に対する批判も少ないし、わざわざしない。

中にはこんな意見も!

個人の取り組みは人それぞれだと思うけど、企業に対する見方は違う。就活などで特定の企業について調べるときは“見せかけの配慮”ではなく“本当に取り組んでいるか”まで確認する。企業活動は社会に与える影響も大きいので、本質的な配慮をしてほしいと思っている。そもそも自分が魅力を感じるような企業は、既に本格的な活動を取り入れている場合が多い。

エシカルは、付加価値の一つ。
本当に“いいな”と思う消費がしたい。

消費も自己表現 イミ消費 
納得感

エシカル要素は“付加価値”の一つ。モノを手に入れることよりも、その消費をすることでどんな付加価値が得られるかを重視している。

SNSを通じて、誰かの取り組んだ“いいこと”に触れて共感できる機会が多い。誰かの“いいこと”はSNSに溢れているしすぐに広まるから、どの“いいこと”だったら自分もできるか、やってみたいかすぐに見つけることができる。

自分が本当に必要なもの、いいなと思ったものを消費したい。そこに対して周りの目はあまり気にならない。

モノも情報も溢れる現代において、選んだアイテムには“自分らしさ”が表れると思う。購入の判断軸は何か、どのような価値観を持っているのか。結局、何を消費したかは“自己表現”になる

中にはこんな意見も!

絶賛推し活中のため、購入品のほとんどがコラボグッズなどの推し活関連。ただ、コラボグッズはコラボしたキャラクターの要素だけで十分“付加価値”になるから、さらにエシカル要素が加わっているものは少ないと思う。推しのグッズで“これはエシカル消費に繋がるよ”というものがあれば気になるのにな。

いつの時代も若者は新しいことに対して柔軟であり、トレンドを生み出し波及する力があります。エシカル消費においても、新しい事柄を受け入れる素地があるという若者の特性と、世の中全体でエシカル消費が気軽に取り組める環境になりつつあることから、“たまたまエシカル消費”である時も多いことが分かりました。社会的課題に対する教育も受けてきて入試でもトレンドのように取り上げられていた世代ですが、知識だけではなく大きな問題を自分ごととして捉えて考える力が身についているように感じました。若者の中には社会的課題の解決に向けて積極的に取り組んでいる人ももちろんいますが、大半は手に届く範囲で自然に取り入れている。“エシカル消費=いいこと”という共通認識がありながらも、個人間では意識や取り組みのレベルに差があることは当たり前という多様性の浸透も感じました。また自分だけではなく誰かのために選択するという感覚を持つことは“かっこいい”と思う姿も印象的でした。
知りたい情報にすぐに触れることが出来る環境で育ち、無意識に情報の取捨選択を繰り返してきたことで、物事を多面的に捉え合理的な判断をすることに長けている現代の若者らしさをエシカル消費においても垣間見ることができたのではないでしょうか。
第8回 ワークショップ
開催日
2022年6月24日
テーマ
若者のリアルなエシカル消費とは?
課題
①エシカル消費に関して、あなたが過去購入したアイテムや現在購入を検討しているアイテムを教えてください。
②あなたのエシカル消費を振り返り、気づいたことを自由に書き出してください。
③エシカル消費に関して、身の回りの若者にインタビューをお願いします。過去に購入したもの、現在検討中のものを教えてください。
④身近なある若者のエシカル消費を振り返り、気づいたことを自由に書き出してください。 
⑤現代の若者にエシカル消費が根付いている背景や理由を、自分なりに分析してみてください。
形式
個別発表とグループディスカッション
開催場所
オンライン形式
参加者
20~30代 大学生・社会人 計14名

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若年層向けのマーケティングや新規商品・サービスの開発を
共同で行うコラボレーション企業様や学校様を随時募集しています。

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