CVCファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を通じて、 高齢者向け完全栄養食を開発・販売するLacuSへ出資
2024年10月29日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)は、グローバル・ブレイン株式会社(代表取締役社長:百合本安彦)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を通して、高齢者向けに完全栄養食を開発・販売する株式会社LacuS(本社:新潟県新潟市、代表取締役CEO:古津 瑛陸、以下LacuS)に出資しました。
背景
キヤノンMJグループは、未来志向で社会課題を解決するために新たな事業の創出に取り組む専門組織「R&B(Research & Business Development)推進センター」を2024年1月に立ち上げました。志を同じくするスタートアップ企業や教育機関、行政とワールドワイドにオープンイノベーションを推進し新たな価値創造に取り組んでいます。さらに、最先端の技術やビジネスアイデアを持つスタートアップ企業とのオープンイノベーションを加速するため、100億円規模のCVCファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を設立しました。
LacuSは、フードテックとケアテックの掛け合わせにより、革新的な食体験を提供するスタートアップ企業です。独自の技術による完全栄養食を開発しており、現在は低栄養状態にある高齢者向けに完全栄養食水準※1を満たす完全栄養食アイス「Me ICE」を提供しています。高齢者向け栄養補助食品ではドリンクやリキッド型が一般的ですが、固形物と比較し歯ごたえがなく満足感が少ない食事となる場合があります。LacuSは誤嚥リスクが少ないアイスを完全栄養食とすることで、食感を楽しみつつも栄養摂取できる新しい食体験を提供しています。また、今後はアイス以外の商品開発にも取り組んでいく予定です。
出資の目的
「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」は、Well Being(ウェルビーイング)、Business Transformation(ビジネストランスフォーメーション)の2分野を投資領域としており、今回の出資では「Life Purpose(精神的な豊かさを通じて、誰もが健康で生きる活力を感じられるサービスの創出)」「Emerging Industries(社会の課題解決を実現する革新的な技術を用いた新たな産業の創出)」の実現を目指しています。介護サービスの不足や、疾病、加齢による食欲不振などの要因により、低栄養の問題を抱える高齢者は年々増加しています。LacuSの事業が、高齢者の低栄養問題の解決を通してWell Beingに大きく寄与することに期待し、今回の資金調達に参画しました。
本出資を通じて、キヤノンMJグループは「食を通じた健康の維持と豊かな生活の提供」をテーマに新たな価値の創出を目指します。また、キヤノンMJグループが持つマーケティング力や顧客基盤などのアセットを活用し、LacuSのさらなる事業成長に貢献していきます。なお、今後の事業展開については「R&B」のホームページで公開していきます。
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※1
栄養素等表示基準値に基づきKcalあたりの基準値を100%とした際の充足率を満たす。
LacuS概要
- 会社概要
- 株式会社LacuS
- 設立日
- 2022年3月
- 所在地
- 新潟県新潟市中央区紫竹山六丁目3-5
- 代表
- 代表取締役 CEO 古津 瑛陸
- 事業内容
- 高齢者向け完全栄養食の開発・提供
Canon Marketing Japan MIRAI Fund概要
- 名称(登記名称)
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Canon Marketing Japan MIRAI Fund(キヤノンマーケティングジャパン未来投資事業有限責任組合)
- 設立日
- 2024年1月29日
- 無限責任組合員
- グローバル・ブレイン株式会社
- 有限責任組合員
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社
- ファンド規模
- 100億円
- 運用期間
- 10年間
- 投資対象
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Well BeingとBusiness Transformationを実現する事業・サービスを持つ
国内外の全ステージのスタートアップ企業
Canon Marketing Japan MIRAI Fund投資領域
関連情報
詳しい情報については、下記からご確認ください。
お問い合わせ先
- R&B推進センター
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