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協働団体|今年度の協働団体

プロジェクトを支える団体を紹介します。

生物多様性の保全を目指す協働団体を公募し、審査基準に基づいて決定した下記の団体とともに市民参加型で取り組むプログラムを実施しています。

2021年~2022年度協働団体

特定非営利活動法人 荒川クリーンエイド・フォーラム(東京都江戸川区)

東京湾は準絶滅危惧種“トビハゼ”の生息北限。水質改善など徐々にその個体数が回復傾向にあった彼らを次に襲ったのは人の出したごみ。トビハゼの生息する泥干潟での清掃活動やモニタリングで、トビハゼの生息数等を調べる。泥干潟環境を丸ごと保全することで、チゴガニ、ヤマトオサガニ、カワザンショウガイ類など多様な生き物を生態系ごと保全する。

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東京湾のトビハゼは一度絶滅したと言われていますが、江戸川に残っていた個体がなんとか生き抜いてくれ、再び増加傾向にあります。最近耳にすることが多い「マイクロプラスチック」の多さも実感いただけます。

特定非営利活動法人 グラウンドワーク三島(静岡県三島市)

本会は、静岡県三島市を中心に、「水の都・三島」の原風景である水辺自然環境の再生・復活を目的に活動しています。高度経済成長期にドブ川と化した源兵衛川の環境再生を中心として、現在、市内外70か所の実践地において活動を展開しています。近年では、ふるさとの森が残る松毛川河畔林の環境再生や、耕作放棄地を活用した農業にも力を入れており、これらを舞台としたさまざまな環境教育や体験活動も開催しています。

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自然観察や環境保全活動、農業体験を通して、富士山を源泉とする「水の都・三島」の魅力を存分に感じていただければと思います。

のまはら(奈良県奈良市)

農村地域の過疎化、それに伴う遊休農地、空き家の増加は大きな課題です。長い年月をかけて築かれた里地里山の環境が変わり動植物にも変化がみられます。私たち「のまはら」では地域環境の持続を目的として過疎地域の外部(都会)から興味、関心を持った人を呼び込み、田畑や山、空き家を一緒に管理しています。活動の中で興味、知識を深め持続的な活動とし、里地里山の環境、生物多様性の保全を目指します。

プロジェクトへのおもい

参加者自身が主体となって活動し、気付き感じ取って興味と関心を深めてもらいたいです。意欲的な参加者の輪を広げて里地里山の環境を持続させる力となれたらと思います。

一般社団法人 自然再生と自然保護区のための基金(奈良県奈良市)

奈良市大柳生地区において放棄された棚田一帯で、2016年より市民参加による自然再生を実施しています。3年で水生生物種数が2.5倍増えるなど、想定を超える生物多様性が再生しました。その要因は地域独自の水田の形態や農事暦にヒミツがあると感じ、昨年度から調査をはじめています。今年度は放棄田の自然再生に加え、地域の農家さんとコラボし市民参加のイベントを開催して、水田の生物多様性を改めて調査します。その結果を広く発信すること等により、地域ならではの農業について考え行動を変えていく契機をつくります。

プロジェクトへのおもい

特に(農家さんとコラボする)プロジェクトは昨年のステイホーム中にたまたまやってみた水田の生物調査がきっかけです。わたし太鼓判の素晴らしい生物多様性をぜひ市民の皆さまと分かち合いたいと意気込んでいます。

特定非営利活動法人 Peace & Nature(兵庫県神戸市)

ピースアンドネイチャーは2003年に代表のバハラム・イナンルが活動を開始、2006年にNPO法人として設立して、今年で活動18年目を迎えます。神戸をベースに、日本人と外国人が共に活動する国際NPO法人です。活動のきっかけは、代表の子どものアレルギーです。なかなか完治せず、解決方法を探っていた際、神戸大学名誉教授の保田茂先生に出会い、農業塾にて農薬を使わない食と環境づくりの大切さを学び、環境活動の一環として、有機農業と森の活動を開始しました。活動目的は未来のグリーンリーダーの育成です。(※グリーンリーダーとは、自然から学び、地域や社会の課題を知り、解決に向け行動する人材)国内外の子どもたちに対して、健全育成を図るとともに、農山村の活性化と都市と農村の交流を促進し、平和で自然環境に恵まれた地球の創造に寄与することを目的としています。

プロジェクトへのおもい

環境保全型農業を推進することで、農業生態系の生物多様性が保たれ、生物種が増えて、希少種も含め各種の個体数が増えること。また持続可能な食と環境づくりを実践することで、人間もまた同じ生物であり、自分たちの生きる環境を守ることに繋がる取り組みに参加者を増やし、日本語のみならずバイリンガルで人々に伝えることで、私たちの強みであるグローバルネットワークを生かし、SNSを通じて、世界的な環境保全に繋げてゆきたいです。