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お客さまとともに、継続的な価値創造を目指す ITソリューションを軸に事業変革を進める キヤノンマーケティングジャパングループ

中小企業の「進化」を支援する共創パートナー キヤノンシステムアンドサポート 中小企業の「進化」を支援する共創パートナー キヤノンシステムアンドサポート

デジタルトランスフォーメーション(DX)による事業変革が企業規模を問わず求められている。しかしIT(情報技術)専任担当者を置いていないケースが多い中小企業にとって、DXの推進は容易ではない。そうした中小企業の心強い味方となるのがキヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループのキヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)だ。中小企業が抱えるDX推進の課題やキヤノンS&Sが展開するサービスについて、経済キャスターの瀧口友里奈氏が同社執行役員の森大吾氏に聞いた。

2023年7月20日~日経電子版広告「中小企業の日」特集にて掲載
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グループのノウハウ生かし、中小企業の経営課題を解決

キヤノンシステムアンドサポート株式会社
執行役員 マーケティング統括部門長
森 大吾
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 上席執行役員 エンタープライズビジネスユニット長 森 裕之

瀧口

キヤノンS&Sの事業内容についてお聞かせください。

キヤノンMJグループはお客さまの従業員規模ごとに組織体制を組んでいます。その中で従業員数300人未満の中小企業を担当しているのがキヤノンS&Sです。
当社は、中小企業のお客さまに対し、売り上げの拡大や、IT人材不足を補うためにソリューションの提案と、ITインフラの安定稼働を通じた業務効率化・生産性向上を支援しています。

瀧口

まさに中小企業のDX推進を支える役割を果たしているわけですね。中小企業は現在、どのような課題を抱えていますか。

激変するビジネス環境や働き方に中小企業が対応して売り上げ拡大や生産性向上を図っていくには、ITの導入や活用が必要不可欠です。しかし中小企業はIT専任担当者を置くのが難しく、デジタルに比較的詳しい社員が担当しているのが現状です。担当業務と兼務するケースも多く、技術的にも人的にも厳しい状況となっています。DX推進による事業変革が多くの中小企業にとって喫緊の課題だと言えるでしょう。

瀧口

そうした中小企業の課題を解決するためにキヤノンS&Sはどのような取り組みをされていますか。

中小企業の課題解決に対し、我々は「お客さまの進化を支援する」をミッションに事業に取り組んでいます。ひと口にDXと言ってもどこから手をつければよいのか分からない企業が多いでしょう。新たなITソリューションが次々と登場するなど技術トレンドが目まぐるしく移り変わる現在、ビジネスに最適なITを選定・導入し、日常の運用からトラブル対応までをお客さま自身で完結することは困難です。
当社は、お客さまにとって最適なITの計画・選定・導入・運用・保守までトータルで支援しています。また、当社には生産性向上や業務プロセスの見直しにおいて、これまで自社で変革に取り組んだ経験と実績、キヤノングループに蓄積された多くのノウハウがあります。これらをフル活用し、お客さまが抱える経営課題の解決をお手伝いすることで、お客さまの進化を支援するのが私たちの役割です。

経済キャスター
瀧口 友里奈 氏
経済キャスター 瀧口 友里奈 氏

瀧口

全国の中小企業を支援しているわけですね。

当社は全国に約160拠点のネットワークを持っており、各拠点には専門的な知識や技術を備えた社員が多数在籍しています。その一人ひとりがお客さまの声に耳を傾け、課題解決のために最適なソリューションを提案しています。地域を支える中小企業への支援を通じて地域社会の活性化や発展に貢献するため、当社自身も常に進化し続ける企業を目指しています。

ITにまつわる経営課題までトータルで支援

瀧口

中小企業に向けてどのようなサービスを展開していますか。

当社は中小企業のお客さま向けに「まかせてIT DXシリーズ」を展開しています。このサービスは、コロナ禍で急激に加速したDX推進のニーズに応えるために開発したもので、日々メニューを拡大しています。現在はお客さまが自社に最適なIT投資を実践し、安心して業務に集中いただけるように、従業員から経営層まで幅広いサービスを展開しています。

図:「まかせてIT DXシリーズ」は多彩なサービスを展開している
DigitalWork Acceleratorの概要

コロナ禍では多くの中小企業がテレワークの導入を進めましたが、ネットワーク環境は決して堅牢(けんろう)なものではなく、脆弱(ぜいじゃく)性を狙われて大切なデータ資産を失ってしまったり、取引先や関連会社に多大な被害を及ぼしてしまったりするケースが出てしまいました。そこで、まずお客さまの事業継続に必要なデータ保護や情報漏えい防止を実現するITの選定・導入・運用・保守をパッケージ化することにしました。
2021年に「安心パック」シリーズとして「データ保護安心パック」「情報漏えい対策安心パック」「PC安心パック」の提供を開始。続けて「セキュリティ対策安心パック」をリリースしました。これらのソリューションによりお客さまはITの選定・導入・運用・保守に関する負担を最小限に抑えられ、我々にすべておまかせいただくことで、限られた人材や時間を本業に集中できます。

瀧口

DXの取り組みが進むにつれて、サービス導入時には予期できなかった運用管理の面での課題も増えたのではないでしょうか。

ご指摘の通りです。例えば、テレワークの普及により「近くにパソコンの操作方法を聞ける人がいない」といった問い合わせや、セキュリティー対策を実施したお客さまからは「サーバーのアクセス権設定方法が分からない」「セキュリティー対策をしてから業務に必要なサイトにアクセスできなくなった」といった問い合わせも増えております。また、業務のデジタル化が進む中で「システムに切り替わったことで年に数回しか実施しない業務処理や帳票印刷のやり方を忘れてしまった」といった声も上がっています。
こうした課題に対し、我々がこれまで商品ごとに提案してきた約200種類にも及ぶ運用・復旧支援のサービスメニューを“お客さまに代わって日々のIT運用管理業務をサポートする”という観点から統合・刷新し、22年に「保守運用サービス」として新たに提供を開始しました。

瀧口

政府は中小企業のデジタル化を推進する「IT導入補助金」などの施策に取り組み、中小企業のDX推進を後押ししています。しかし中小企業が実際にDXに取り組むとなると、経営層には大きな負担がかかります。そうした経営層に対してはどのようなサービスを展開していますか。

IT人材の不足により、「最適なIT機器を選定できない」あるいは「導入による費用対効果の測定が難しい」など、中小企業経営者の悩みは尽きません。DX推進に取り組もうという意思はあってもこれらの壁が立ちはだかり、初めの一歩を踏み出せないケースもあるようです。
22年版「中小企業白書」によると、デジタル化によるビジネスモデルの変革や競争力強化に取り組んでいる企業は全体の1割に過ぎず、4割以上がいまだ移行段階や未実施段階にあります。
こうした経営層の課題に対して、DX実現に向けたITの投資計画から人材育成までを支援し、競争力強化を実現するための「経営支援サービス」や「教育支援サービス」を展開し始めました。

瀧口

「まかせてIT DXシリーズ」で、中小企業の従業員から経営層までトータルに支援しているのですね

困り事にカスタマーサポートセンターが迅速対応

瀧口

実際にソリューションを導入している方々の反応を聞かせてください。

「セキュリティーレベルを向上させるためにパスワードポリシーを変更したいが、どのようにすればよいか分からない」といった問い合わせがありました。当社はお客さまの同意を得た上でカスタマーサポートセンターがリモートで設定内容を確認し、変更作業を実施しています。こうした作業をはじめ、どのようにすればお客さまが希望する環境が実現できるかという相談を承っています。
「間違って大事なデータを消してしまった」といった問い合わせを受けることもありました。こうしたケースもカスタマーサポートセンターがすぐにリモートで接続し、バックアップデータによる復旧を支援しています。お客さまからは「迅速な対応をしてくれてありがたい」と感謝の言葉をいただいています。

お客さまと共につくる「未来」

瀧口

最後に中小企業の経営層や従業員の方々にメッセージをお願いします。

キヤノンS&Sは、お客さまの課題はもちろん、お客さま自身がまだ気付いていない課題についても経営者視点で共に考え、さらなる持続的発展のための課題解決をお手伝いします。お客さまの期待に応え続けられるよう我々自身も常に進化し、地域を支える中小企業の支援を通じて地域社会の活性化や発展に貢献していきます。
新しい未来をつくり社会をより豊かにしていく活動をお客さまと共に進めていきたいと考えています。

瀧口

ITに関して課題を感じている全国の中小企業にとってキヤノンS&Sは強い味方になることがよく分かりました。さらに、キヤノンMJグループでは全国のビジネスパートナーと連携して中小企業のDX推進に取り組んでいると聞いています。これからの活躍に期待します。