横浜市立汐見台小学校校舎の思い出プロジェクト 実施事例
2019年7月3日に、横浜市立汐見台小学校にて、「校舎の思い出プロジェクト」を実施しました。
横浜市立汐見台小学校の先生方にお話を伺いました
小学校の歴史についてお聞かせください。
本校は、昭和の高度成長期に開かれた汐見台の地に開校して半世紀を迎えました。自然に恵まれた立地、類を見ない斬新な校舎群の中で、幾多の教育実践が行われ、6,500名を越える子どもたちが巣立っていきました。「自主の羽音も高らかに」と校歌に謳われた建学の精神は、今も引き継がれています。
「校舎の思い出プロジェクト」を行うことになったきっかけについてお聞かせください。
校舎建て替えに伴い、「学校のために何かできることがないか」と考えていました。また、その活動を通して子どもたちが学校のために本気で活動できることがないかとインターネットで探している時に、「校舎の思い出プロジェクト」に出会いました。
「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたでしょうか。
今回、6年生を中心として計画を立て実行をするという貴重な機会をいただきました。子どもたちの意識が大きく変わったのは、両社のご担当者が来校してくださり、自分たちの活動を説明できたことでした。「大人が来るんだ。」という子どもたちの発言が忘れられません。それは、自分たちのイメージが本当の形になったことを実感したからだと思いました。その出会いをきっかけに、子どもたちは活動のイメージを具体化し、実行することができたのは、子どもたちにとって価値ある体験となりました。
特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。
壁画制作の計画を立てた当初は6年生の実行委員が数名しかいませんでした。しかし、休み時間に楽しそうに実行委員が話し合ったり、準備をしたりする姿を見た児童が「一緒にやりたい。」と言い、最終的には約30名にも実行委員が増えました。「正直、これまで実行委員など前に出て活動するのを苦手と考えていたけれど、壁画制作実行委員になって自信がつきました。」と自身の成長を実感する児童もいました。
絵を描くことが苦手な児童が戸惑わないか、実施前心配をしていましたが、当日は、戸惑っている児童、絵が描けなくて悩んでいる児童はみかけませんでした。絵の得意、不得意に関係なく校内壁画制作を行っていたことは忘れられません。また、たてわり班のペアで活動したことで、仲も深まりました。
学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子供たちが描いていくときはどのような反応でしたか。
壁画制作ということに対して、子どもたちはあまりイメージがわかなかったようです。しかし、実行委員が朝会やお昼の放送で何度も発信することで、活動のイメージがわいたようです。保護者向けに手紙を配付したことで、家庭でも話題にしていただいたことも効果的だったと考えられます。
子供たちが撮影した写真(or 撮影しているところ)をご覧になって、いかがでしたか。
撮影に関して、○○な写真を撮るようになどの指導は一切行いませんでしたが、児童が撮った写真には活動を一生懸命やっている姿などが写っていたので、良い意味で驚きました。
児童や保護者の皆さん、地域住民の方の反応はいかがでしたか。
思い出プロジェクトにボランティアとして参加してくださった保護者の方から「貴重な場に参加できて良かった。ありがとうございました。」と感謝の思いを伝えてくださる方ばかりでした。中には、「私も汐見台小学校の卒業生です。お世話になった校舎を懐かしく思いながら壁画ができて小学校時代に戻ったような気がした。」というお声もありました。
今後、「校舎の思い出プロジェクト」を多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。
貴重な機会を提供してくださっていることを児童の成長の場と考え、様々な方法で取り組まれると教育活動が充実すると思います。