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人材育成

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キヤノンマーケティングジャパングループ(以下、キヤノンMJグループ)では、性別、年齢、学歴にとらわれず、仕事の成果や意識、行動に対して公平・公正に評価を行うことを基本方針としております。人材育成も同様の考えのもと、全社員向けのITリテラシー教育や各階層別教育等を用意しており、主体的に取り組む社員に対して、フェアに教育の機会を設けています。
また、2021年からは長期経営構想に掲げた人材の高度化を実現するために、「人材のありたい姿」を定義し、積極的な人材育成に取り組んでいます。

人材のありたい姿

“進取の気性を発揮し、新たな価値創造で選ばれ続けるプロフェッショナルな人材”

人材育成方針

  1. キヤノンの行動指針である「三自の精神」に基づき、当事者意識を持って学べる環境を作ります。
  2. 「ありたい姿」と現状とのギャップを明らかにし、その差を埋めるためのステップをデザインします。
  3. 学びの基礎として、とことん「考える」こと、最後まで諦めずに「考え抜くこと」を求めます。
  4. 人は経験で育つという基本的考えに立ち、研修の場だけでなく、実践でチャレンジする機会を創出します。
  5. お互いの意見を尊重し時にぶつけ合うことで、教え・教えられる、育て・育てられる環境を作ります。
    • 人材の多様化は人材育成にもつながります。

<目指す行動変容>

ロゴに込めた思い

学ぶ 挑む 変わる

学ぶ、挑む、そして変わり続けるキヤノンMJグループ になろう!という思いを込めました。

三自の精神をベースに自ら学び続けること、その培った知識を活かして新しい業務や仕事にチャレンジする。それによって変革を成し遂げる。そこからまた新たな学びがはじまる。そういった経験を重ねていくことで人は育っていきます。社員には積極的な学びによる成長と、それによる行動変容を求めます。
個人の成長を組織・会社の成長につなげ、お客さまや社会から選ばれ続ける存在を目指してまいります。

本ロゴは、人材育成方針の“最後まで諦めずに考える”というワードからインスピレーションを受け、途切れる事なく考え続ける、無限の可能性といったイメージを表現しています。

学びの充実

キヤノンMJでは全職種共通の基礎教育と各分野での専門性を高め部門を牽引する人材を輩出するための教育を行っています。

基礎教育

「学ぶ・挑む・変わる」を目指す行動変容として、「自律的に学習」し、それを活かして「新たな仕事にチャレンジ」し、その結果として「何かを変える・あるいは自らが変わる」、というサイクルを目指しています。新入社員研修や各階層別研修は、変化のタイミングを挑むチャンスと捉え、マインドセットとスキルインプットを行います。これらは、「考える力・実行する力・人を巻き込む力」を段階的に定義した人材育成体系をもとに実施しており、ロジカルシンキング・マーケティング・会計・戦略などのビジネススキルに加えてデザイン思考やキャリア教育、人材育成などを段階的に習得できるようにしています。このほか、資格取得支援制度や通信教育、eラーニングなど学びの場を多彩に取り揃え成長を支援しています。また、ITスキル強化に向けて、ITパスポート、DX検定・DXビジネス検定の全社一斉受検を実施したほか、データの取り扱いに特化したデータリテラシー教育の全社員受講などに取り組んでいます。

教育・研修体系

研修は、ステージアップした際のトランジション(移行)を支援する階層別研修と、社員のスキル向上を目的とした全社員教育があります。階層別研修では、求められる役割や行動、スキルを明示し、具体的なありたい姿を目指します。全社員教育では、誰もが三自の精神を発揮して自己研鑽が図れるよう、ビジネススキル向上を目的とした通信教育やDX教育メニュー等を会社として多数用意し、社員一人ひとりの自己研鑽を後押しし、学び続ける風土醸成に取り組んでいます。

各階層で求められる基礎的なビジネススキルは、体系化した階層別研修によりプロモーションしたタイミングでインプットし、実践の場で身に付けるよう組み立てています。カッツモデルをベースとして、コンセプチュアルスキル・テクニカルスキル・ヒューマンスキルを磨くことを目指しています。また、階層別研修に限らず、日常的なビジネススキルアップ支援のために、通信教育や外部セミナーの受講など多彩なプログラムで自発的な学びの機会も用意しています。

  • 経営学者ロバート・L・カッツが提唱した組織の管理者に求めるスキルを定義したもの

専門教育

経営人材の育成

次期経営人材は、社長を議長とし社外取締役と社内取締役で構成された指名・報酬委員会で決定されます。また、その候補者となる人材の育成については、常設されている人材戦略委員会において議論されます。重要ポジションへの任用や選抜研修への参加など具体的な検討が行われ、長期にわたる経営人材育成の仕組みを構築しています。

選抜研修

将来の経営人材候補として多様な人材を育てるために、部課長職を対象とした選抜研修を実施しています。部長クラスの選抜であるQuorum12を2014年から開催し、経営スキルを磨くことに加え、人間力の向上も図っています。一例として、リベラルアーツを取り入れることで多様な視点や柔軟な思考を目指し、「感度」「感性」に磨きをかける取り組みを行っています。
さらに、2019年からは人材の早期育成を目指して課長クラスのQuorum15を開講しました。ビジネススクールでの他流試合や地方創生のフィールドワークなどを通して鍛錬しています。
いずれも、研修後は未経験のポジションへのアサインを行うことで幅広い知見と多様性のある人材育成を実現しており、将来の人材選抜の一役を担った実践的な仕組みとして機能しています。

専門人材の高度化

各職種のスペシャリスト育成にあたり、特定の事業に特化したスキルと、複数の事業に共通したスキルに大別しています。 ITソリューション事業に関するスキルは前者のみならず後者にも該当する一つとして、今後、デジタルスキル標準に基づき、キヤノンMJグループの職種との紐づけや人数の可視化を行うとともに、スキル向上のための教育を実施していきます。

  • デジタルスキル標準: 2022年経済産業省とIPAが発表したデジタル時代に必要なスキルの定義
外部人材の獲得

採用においては、新卒の定期採用に加え、キャリア採用も積極的に行っています。特に、ITソリューション事業を推進する人材の採用に力を入れており、多彩なバックボーンを持つ人材が新しい風を吹き込んで活躍しています。2024年1月に新しく立ち上げたR&B推進センターにおいては、社内で発掘・育成したイノベーション人材を集め、また、社外からも経験豊かな人材をリーダーとして迎え入れています。今後も、R&B推進センター含め、さまざまな部門でチャレンジする新たな領域のプロフェッショナルの採用を予定しています。

ITソリューション人材の高度化

SI事業に関わる人材を中心に、ITスキル標準(ITSS)に基づいた人事制度を敷き、それぞれの職種に要するスキルの研修や資格取得の支援などを通し人材の成長を支援してきましたが、近年ではITSSの枠に収まらない役割も増えています。2022年末に経済産業省がデジタルスキル標準(DSS)を制定したことが示すように、これまで定義されていなかった人材が世の中に必要とされていることがわかります。キヤノンMJでは、事業戦略に基づく職種別人材の定義と人数の可視化を進める上で、DSSも活用し、ITソリューション人材の高度化に取り組んでいます。

キャリア形成支援

キヤノンMJでは、「社員が自律的に自らのキャリアを考え、目指すべきキャリアに向けて主体的に業務に取り組むことによる働きがいの向上と、自律した社員により活性化された組織風土の醸成」を目的に、社員のキャリア形成支援に取り組んでいます。
上司・部下間による定期的なキャリア面談のほか、専任のキャリアコンサルタント(国家資格保有)によるキャリア相談の実施、また階層別、年代別のキャリアセミナーを開催し、社員のキャリア自律の実現を支援しています。

個別支援・キャリア相談(随時受付)

社内キャリアコンサルタントとのキャリア相談

年代別支援・キャリア研修とキャリア面談

年代別キャリア研修と、社内キャリアコンサルタントとの個別面談

管理職支援・キャリア研修とキャリア面談

部下支援のための管理職向けキャリア研修と、社内キャリアコンサルタントとの個別面談

部門内支援・「上司と部下とのキャリア面談」

職場の上司とのキャリア面談

社内公募制度

自らのキャリア形成を積極的に考えることも大切です。キヤノンMJグループでは、新しいポジションに果敢にチャレンジすることを促すとともに、グループ内における人材の活性化を図ることを目的として、社内公募制度「JOBS(Job Opening Bulletin System)」を実施しています。JOBSとは、部門・法人を跨いだ異動・新しいポジションに立候補することのできる制度です。また、“自らの意志に基づいた挑戦の機会”を提供する「社内FA制度」の運用もスタートしました。

  • FA(フリーエージェント)権:社員が自らのキャリアや希望する職務について意志表示ができる権利