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今年度助成団体の活動

特定非営利活動法人はちろうプロジェクト

秋田県の八郎湖流域をフィールドに、未来の八郎湖再生を担う人材を育てる活動をしています。近年は下記の活動に特に力を入れています。
①環八郎湖環境学習:流域の小・中学校、高校、大学などを対象に八郎湖の現状を伝えています。
②八郎潟モグリウム:八郎潟干拓前の水草を復活させ、水槽で育てながら生きものを観察しています。
③はちプロ学生部:八郎湖に関心を持つ大学生を集め、一緒に活動をしています。
2023年度あきた環境大賞、2024年度環境省・地域環境保全功労者(団体)に選ばれました。

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これまで八郎湖の環境に関心を向ける子ども・若者を増やし、生物多様性復元に向けた取り組みを進めてきました。「自然共生サイト」認定を目指す活動を通して、八郎湖を地域の宝として見直していきたいと思います。

NPO法人河北潟湖沼研究所

河北潟は、もともとヤマトシジミ貝や、ウナギがとれる豊かな汽水湖でしたが、湖の約3分の2が干拓され、水質が著しく悪くなりました。一方で新しくできた干拓地には猛禽類のチュウヒをはじめ、カエルやヘビ、タヌキなど多くの生きものの生息場所にもなりました。私たちは現在の河北潟の姿と、より豊かで人にも利用されていた過去の河北潟の姿を重ねあわせ、河北潟の環境を守りより良くすること、そして活用することで持続可能な地域をつくることを目指して活動しています。

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令和6年能登半島地震により、河北潟干拓地の堤防が沈下したことで多くの水辺植生が失われました。今後の植生の復元が課題です。現状の推移を注意深く観察するとともに、生物多様性と自然再生の視点を加えたかたちで堤防改修事業がすすめられるよう現地調査に基づいた提案を国や自治体に行い、湖岸の植生の復元を進めたいと思います。

特定非営利法人 自然回復を試みる会ビオトープ孟子

海南市の東北部、紀の川市との境界にある海南市北野上地区の孟子不動谷を活動拠点として、水田の耕作放棄により寸断されつつある稲作水系の復元を目指した自然再生活動(水辺ビオトープ・無農薬水田・ふゆみずたんぼ)を行っています。また、高野山奥の院御廟用黒炭の生産のための炭焼き及び炭材獲得のための雑木林の間伐による里山薪炭林の自然再生活動(やすゆき公園及び不動谷内間伐地)を行いつつ、自然再生エリアの豊かな生物多様性を活用して日本ユネスコ未来遺産運動(子どもたちの環境学習活動)を継続しています。

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5年前から一気に耕作放棄されてしまった不動谷入口付近の耕作放棄地の一部を借り上げ、乾燥した地目は「ソバ畑」、湿潤な地目は「ふゆみずたんぼ」として管理しています。法人独自でモニタリング調査を行うかたわら、研究機関(大学・博物館等)に調査研究活動を行っていただけるように働きかけることにより、孟子不動谷の里山自然のすばらしさを広く発信していきたいと考えています。