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世田谷区立池之上小学校
校舎の思い出プロジェクト 実施事例

2021年3月に、世田谷区立池之上小学校にて「校舎の思い出プロジェクト」を実施しました。

世田谷区立池之上小学校の先生方にお話を伺いました

小学校の歴史についてお聞かせください。

昭和15年9月3日に、東京市池之上尋常小学校として開校しました。

当時の児童数は、504名。代沢小学校から363名、多聞小学校から141名が転入し、1年生から4年生の12学級でスタートしました。令和2年は、開校80周年の記念すべき年です。(北村校長先生)

「校舎の思い出プロジェクト」を行うことになったきっかけについてお聞かせください。

本校に先立って、学区域隣の学校でこのプログラムが実施されました。
その良さが本校の保護者にも伝わり、プログラム実施の希望が上がりました。(北村校長先生)

「校舎の思い出プロジェクト」のサポートプログラムはいかがでしたか?

新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応のため、予定していたことが突然中止ということもありましたが、そんな事情も酌んでくださり、「できることをできるようになったら行う」を温かく支援してくださいました。
思い出写真隊の指導も二転三転しましたが、学校や子供の都合に合わせて実施してくださり、イベント当日の写真隊の活躍を支えていただきました。(北村校長先生)

特に印象に残っているエピソードなどあれば教えてください。

子供たちが自由な発想で描くとなると、???となることを予想し、校舎の2階は「森」、3階は「空と宇宙」という設定にしました。
保護者有志や、その関係者が事前に「森」と「空と宇宙」の下絵を描いてくださいました。
数日かけることになりましたが、最初こそ子供たちのためと思って描きましたが、その内、それぞれの方の芸術家魂に火が付き、「休憩しましょ」と声がかかるまで、没頭していました。(北村校長先生)

学校の壁という本来描いてはいけない場所に、初めて子どもたちが描いていくときはどのような反応でしたか?

「えっ、いいの」という戸惑いは見られましたが、書き始め、自分だけでなく周りも一緒となると、時間いっぱい廊下の壁というキャンバスに向かっていました。(北村校長先生)

子どもたちが撮影した写真や、撮影している様子をご覧になっていかがでしたか?

今回の思い出写真隊をきっかけとして、将来写真家の道に進むのではないかと思えるほど真剣で、カメラを構えるポーズはかっこよかったです。(北村校長先生)

保護者や卒業生、地域住民の皆さんの反応はいかがでしたか?

コロナ禍で楽しみにしていた行事ができなかったり、みんなで一緒にできることが制限されたりと「楽しみ」が少ない中、ペイントをしている子ども達のワクワクした笑顔が見られたり「楽しかったー!」という声が聞けて嬉しかったです。
後日、出来上がったペイントの観賞会を行いました。在校生と保護者に加え、卒業生や地域の方々もたくさん見にきてくださいました。校舎を懐かしむ方やなかなかできない経験ができ、ワクワクされていた方など、楽しんでいただけて良かったです。(PTA井上)

今後、「校舎の思い出プロジェクト」を多くの小学校にて展開をしていきたいと考えております。このプロジェクトに今後期待することや、メッセージがございましたらお聞かせください。

長年親しんできた校舎とお別れするというのは悲しいできごとですが、この「校舎の思い出プロジェクト」のおかげで、けじめをつける場になり、さらには、今までお世話になっていたんだと気付く場にもなり、とても貴重な機会を支えていただいたと感謝しております。(北村校長先生)

その他、何かありましたら、ご自由にご記入ください。

大きなキャンパスにペイントすることはなかなかできない体験なので、この経験が子ども達のこれからの何かのきっかけになったり、将来この経験があったから良かったと思ってもらえたら良いなと思います。
貴重な経験をご提供いただき、また、コロナ禍にもかかわらず、学校側の要望を尊重していただき感謝の気持ちでいっぱいです。(PTA藤井)

プロジェクト作品

大判プリント作品